I will support Ohashi For tomorrow.
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談



名・人

 名人の話ではなくて、「名」と「人」という新聞記事のルールみたいなことを書く。人数を数える時どう数えるか?「××人」というように「人(にん)」をつけて数えるのが当たり前だと思うが、「××名」と「名(めい)」を使う数え方があり、世間ではこの方がよく使われている。だが、新聞記事は「名」は使わず、すべて「人」と表記することになっている。昔聞いたのは、話し言葉では「人」と「2」が紛らわしく、「10人」と言ったのを「12」と聞き違えるケースが多いので、誤解を避けるために「人」の代わりに「名」を使うのだという説で、かなり信憑性がある。印刷媒体の新聞はそういう誤解の恐れがないので「人」を使うことになっているようだ。ただ、ではテレビやラジオも「人」なのはなぜか。「2」が紛らわしい時は、「ふた」と読んで聞き違いを避けているようだが……。
 テレビやラジオが特別の読み方をしているのが「約」という言葉で、こちらは百と紛らわしいので、「約」を「およそ」と読むという約束をしている。新聞記者も昔は電話で原稿を送ることが多く、その時は「およそ」と読んで間違いを避け、書き取る側が「約」と訳していた。ところが、最近は記者もパソコン、メールで原稿を送るようになり、よほどの緊急時以外は電話で送稿しなくなった。そのせいで、「およそ」と読んだら、そのまま「およそ」と書く若い記者が増えて、紙面に「およそ」のまま載ることがしばしばある。
 ついでに、「人」や「約」と関係ない新聞紙面のルールを一つ紹介する。顔写真のことだ。新聞に載る顔写真は多くが丸抜きか楕円形になっている。最近朝日が四角を多用しているが、四角い顔写真は、元々いわゆる辞令形式、つまり社長や国会議員、官僚のトップの経歴とか死亡記事に限られていた。ただ、犯罪の被疑者や被告の場合は、丸や楕円の写真にはしない。駆け出し時代に、それを丸く作ってしまい、大目玉を食った経験が私もある。


「毎日新聞用語集」には「助数詞の基準」として「人間=人(名は使わない)」と明記されている。

大阪教育大附属池田小事件の判決を伝える読売新聞=被害者の丸抜き写真が並べられ、離れたところに宅間被告の四角い写真がレイアウトされている。


<back>

 

 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp