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レマン湖

 レマン湖はスイス西部の美しい湖。北岸から南に見るアルプスの山並みは絶景である。南岸はミネラルウォーターで有名なエビアンなどがあるフランス領だが、その西端はスイス領で、国際都市ジュネーブが地域の代表都市である。スイスは日本人の目から見ると不思議な国だ。自国語がなくて、レマン湖畔などフランスと国境を接するスイス西部はフランス語圏だが、スイス人全体ではフランス語は少数派で20%しかない。人口の75%はドイツ語(スイスのドイツ語はドイツ語ではないとドイツ人は言うが)を使い、あとはイタリア語4%、ラテン語系のロマンシュ語1%という「4つの国語を持つ国」である。
 独仏伊の3語は平等で、お札や鉄道、道路標識などは必ず3語が併記されている。特に、独仏語圏の境界線はスイス西部を南北に縦断していて、一つの町の中を言語境界線が通る所もある。有名なのはベルン州北部の湖近くの町ビール(仏語名ビエンヌ)と、フリブール州の州都フリブール(独語名フライブルク)である。ビールには14年前、スイス政府観光局の報道関係者ご招待で行った時、昼食を食べに立ち寄った。確かに言語境界線の話を聞いたが、「へー」と思っただけでそれ以上の記憶がない。スイス料理のラクレット(ジャガイモにとろけたチーズをかけた素朴な料理)が意外に美味だったのは覚えているが。
 町の真ん中を逆S字型に流れるサリーヌ川が言語境界線のフリブールにしばらく住んでいた知人に聞くと、幼稚園も小中学校も仏語主体と独語主体の両方があって、使う言葉で行く学校が異なるけど、住民のほとんどは両語とも理解し、店などでは客が仏語で尋ね、店員が独語で答える光景や、知人同士が別の言葉で会話する場面が珍しくないとか。和歌山弁と標準語なら分かるけど、そんなバイリンガルって信じられますか?
 2003年最後の「惰学記」である。ご愛読を感謝し、「happy new year」を祈りたい。

スイスの言語分布を示す地図。ビール(ビエンヌ)とフリブール(フライブルク)は確かに境界線上にある=昭文社「スイスの旅」より


 
(左)美しいレマン湖に面したスイスで一番有名な古城「シヨン城」     
(右)市内を流れるサリーヌ川が言語境界線となっているフリブール市=いずれもインターネットから    


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