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薩摩守(さつまのかみ)

 和歌山線は和歌山から橋本、五条まで紀ノ川とほぼ並行して走り、御所を経て高田・王寺に至る約88キロの単線ローカル線。和歌山県内の沿線2市5町の代表とJR西日本の和歌山支社幹部が集まって、減る一方の乗客呼び戻し策などを協議する活性化検討委員会に出たことがある。その時話題になったのが、乗客のただ乗り防止策だった。ほとんどの駅が無人化していてワンマン運転、乗車時に切符を買って下車駅で運転手が回収する方式なので、発車直前に窓から飛び降りられたらお手上げだ。一の谷の合戦で源義経に敗れた平忠度(たいらのただのり)が薩摩守だったので、無賃乗車のことを薩摩守というが、未成年の薩摩守が後を絶たないそうで、こういう心ない仕業が、昼間、粉河−橋本間は1時間に1本、その1本も日曜は運休という和歌山線をますます追い詰めることが分かっていないようだ。
 昨年、妻と2人でオーストリアとドイツを旅行した時、4都市を回っただけなので、「ヨーロッパでは」なんて大げさなことはいえないけど、感心したのは、どの街も公共交通機関がしっかりしていることだ。ベルリンとウィーンの地下を網羅している地下鉄はもちろん、かなり小さな街でも路面電車が活躍している。運賃も、近いところなら180円ぐらいで、しかも4回も乗ると元が取れる1日乗車券も完備している。どうして経営が成り立っているのか不思議だが、日本人から見てもっと不思議なのは、乗車時に切符にスタンプのような印を入れるだけで、あとはノーチェック。降りる時は改札口も切符の回収も全くないのに誰一人ただ乗りする人がいないことだ。
 聞くところによると、時たま車内検札があって、不正乗車が見つかると目の玉が飛び出るような罰金を取られるそうだが、それだけであんなにきちんとルールが守れるものだろうか。バレなければ何をしてもいいという国と、個々人のモラルに大差を感じた。








JR和歌山線の駅はほとんどが無人で、切符の自動販売機があるだけだ(布施屋駅で)

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