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22年


 内田康夫さんの推理小説「浅見光彦シリーズ」の第1作「後鳥羽伝説殺人事件」が出版されたのは1982年だから、22年続いているわけである。独身でハンサムなフリールポライターの浅見光彦が、独特のカンと推理力で、警察が解決できない難事件の謎に挑み、鮮やかに解決してみせるという典型的な「名探偵もの」だ。普段は母親に頭の上がらない落ちこぼれの居候で、兄は超エリートの警察庁刑事局長という設定はご承知の通りだ。
 刑事局長の弟という「身分」を隠して事件にタッチ、警察に不審がられて身元がバレた途端に警察幹部が平身低頭という「水戸黄門ふう」の場面や、事件に絡んで登場する若い女性が、最後には決まって浅見「探偵」に淡い恋心を抱き、別れを悲しむのが定番で、マンネリの安心感と、常に不正を告発したいという思いを込めて警察の捜査や組織はじめ、政治家、官庁、大商社などに厳しい批判の目を向けていることが人気の源だろう。
 ご存知のように、浅見光彦はデビュー当時から33歳のままで、歳をとらない。従って兄の刑事局長もずっと刑事局長のままである。考えてみると長期のシリーズものはサザエさん、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、ゴルゴ13、水戸黄門など、主人公とその周辺の人物は歳をとらないのが普通である。しかし22年の間には背景となる時代が変わる。
 浅見光彦シリーズは、原発誘致をめぐる対立(赤い雲伝説殺人事件)、グリコ森永事件(白鳥殺人事件)、琵琶湖汚染(琵琶湖周航殺人歌)、偽コシヒカリ(沃野の伝説)、臓器移植(遺骨)、吉野川可動堰(藍色回廊殺人事件)、サッカーくじ導入(はちまん)、氷雪の殺人(防衛庁調達汚職とテポドン)、不良債権と地方汚職(秋田殺人事件)、捕鯨論争(鯨の哭く海)、発掘疑惑(箸墓幻想)など数多くの時事問題が背景となっている。やはり浅見は時空を超えた「超人」である。ちなみに私は浅見初登場のころは、わずか3つ違いの36歳だった。

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