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32方位

 普段我々が使う方位は、北西南東と、その間の北西、南西、南東、北東を合わせた8方位である。天気予報などではこれに北北西、西北西、西南西、南南西、南南東、東南東、東北東、北北東の8方位を加えた16方位が使われる。さらに、航海に使う羅針盤となると、それでも不十分なので、32方位が登場する。北から西回りに 1.北=North 2.北微西=North by West 3.北北西=North NorthWest 4.北西微北=NorthWest by North 5.北西=NorthWest 6.北西微西=NorthWest by West 7.西北西=West NorthWest 8.西微北=West by North(以下英文表記は表1参照) 9.西 10.西微南 11.西南西 12.南西微西 13.南西 14.南西微南 15.南南西 16.南微西 17.南 18.南微東 19.南南東 20.南東微南21.南東 22.南東微東 23.東南東 24.東微南 25.東 26.東微北 27.東北東 28.北東微東29.北東 30.北東微北 31.北北東 32.北微東となる。
 北東微北などの言い方は普段は全く使わないが、昔読んだエドガー・アラン・ポオの短編小説「黄金虫」に、羊皮紙に書かれていた暗号を「僧正の旅籠悪魔の腰掛にて良き眼鏡41度13分北東微北側第七の大枝髑髏の左眼より射る樹より弾を通して50フィート外方に直距離」と解読し、海賊が埋めた宝物を発見するくだりがあったのを覚えている。
 方位で思い出すのは、ヒッチコックの傑作の一つ「北北西に針路をとれ」(1959年)で、原題は「North By Northwest」であった。「North NorthWest」なら北北西だが、この題だと「北西微北」ではないかという疑問が封切りの時からあったらしい。
 もっとも、「北西微北」なら「NorthWest by North」なので、語順が逆である。ヒッチコック自身は「ハムレットのセリフから取った」ととぼけているようだが、この映画に使われた飛行機が実はNorthWest航空で、「ノースウェスト航空で北へ」という意味を隠し持ったタイトルというのが真相のようだ。従って邦題は故意の「誤訳」ということになる。


映画「北北西に針路をとれ」の1シーン
(ケーリー・グラントとエバ・マリー・セイント)




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