I will support Ohashi For tomorrow.
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談



64画

  最も画数が多い漢字は何か。実は辞書によって答えが違うのだが、日本で一番有名な「諸橋大漢和」によると、龍2つを2段重ねにしたという字だそうである。龍は16画の漢字だから、は64画で、「テツ」「テチ」と読み、「言葉の多いさま」を意味するとされる。ここまでは単なる前振りで、今回はの4分の1の「龍」とその略字「竜」の話である。
 「竜」は評判が悪い。タツノオトシゴみたいとか、竜頭蛇尾を絵に書いたようだという人が多く、橋本龍太郎元総理ら名前に竜がつく人はほとんどが「龍」使用を希望している。
 姓名と常用漢字の関係は非常に厄介で新聞社泣かせのテーマだ。旧字体では竜と龍のほか、寿と壽、実と實、真と眞、万と萬などがいつも問題になる。特に鉄は金を失うと書くため、商業や金融関係者は嫌がって旧字の「鐵」にこだわる人が多い。貴志川線を引き継ぐ和歌山電鐵もそうである。姓でも、渡辺の邊、広瀬の廣、浜崎の濱、沢田の澤、北条の條などは「旧字体に」という要望が強い。これとは別に、淵と渕、島と嶋と嶌、野と埜、邊と邉、鐵と鐡など同じ字でも字体が違う異体字があって話がややこしい。鉛活字時代は新聞社も活字の種類を増やしたくなかったので、戸籍の表記に関係なく常用漢字体に統一するというルールで本人の希望を無視してきたが、團伊玖磨、大佛次郎、長嶋茂雄、小渕恵三といった著名人が強く希望すると断れず、使用を認めてきた。そうなると当然「なぜ有名人だけが」という話になる。結局最近は「固有名詞で本人・家族、団体から強い希望のあった場合は特別の字体を使ってもよい」と決めて旧字体や異字体に道を開いている。
 姓名が字体に関係ない人は「そんなにこだわらなくても」と思うだろうが、私は、自分の名前が健一と書き間違われることが多く、それがとても嫌なので、きっと旧字体や異体字にこだわる人も同じだろうと思うようになった。ちなみに斉と斎は似ているが全く別の字で、斎藤さんを斉藤と書くのは、建一を健一と書くのと同様の間違いなのでご注意を。

 

<back>
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp