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71球

 日本のプロ野球で、投手が1試合9イニングで相手チームの打者に投げた球数の最少記録は71である。1952年5月、阪急ブレーブスの柴田英治が対近鉄戦で、また5年後の57年3月に毎日オリオンズの植村義信が対西鉄戦でそれぞれ達成しているが、その後、半世紀、破る投手はいない。当時の新聞のページ数が少なく、2人の投球内容の詳細は不明だが、両投手とも無四球(71球ということは1イニング平均8球弱なので当然である)で、柴田は被安打4、植村はわずか2だったのは分かっている。実は2人とも完封勝ちと思っていたが、植村の被安打のうち1本は本塁打で、1点取られていたのが意外だった。
 逆に、1試合9回完投の最多投球数は1954年10月に東映フライヤーズの米川泰夫が対近鉄戦で作った264球である。最多も最少も1950年代の記録で、当時と今とでは野球のスタイルが変わっているだけに、両記録が今後破られることはまずなさそうだ。
 最近のプロ野球では、投手はフォークなど空振りを誘うボール球を多投するので、どうしても打者に投げる球数が増えるし、打者もファールで粘る技術を覚えたので、1イニングが10球以内で終わることはまずない。また、先発完投自体が珍しくなっている最近のプロ野球では、どんなエースでも160球も投げたら、まず交代となるからである。
 最少投球数の記録をいろいろ調べたら、高校野球では1960年の第32回選抜で秋田商の今川敬三投手が74球(対米子東)、東京六大学では58年春季に早大の金沢宏投手が73球(対法大)を記録している。プロ野球でも実は9回まで70球の記録がある。98年、スカウト時代に謎の死を遂げた阪神の渡辺省三氏が57年9月に対広島戦で記録したが、延長戦となり、渡辺投手は13回112球投げ切ったが、参考記録にとどまっている。
 ところで昨年米大リーグでは、5月19日にツインズのシルバ投手がブリュワーズを相手に1失点、74球で完投勝ちしている。今どきだけに、やはり大リーグはすごい。


1957年3月30日、毎日・植村義信投手が同じ71球を記録した時の毎日新聞記事
=朝刊は10ページでスポーツ面もあるので、そこそこ大きな扱いだが、大記録という感じではない
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