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八十八夜(88)

♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂り あれに見えるは茶摘じゃないか アカネだすきに菅の笠♪ という文部省唱歌は、「せっせっせ」という子どもの手遊びと結びついて誰もが知っている曲だが、題名を「茶摘」だと正しく答えられる人は少ない。「八十八夜」だと思い込んでいる人が多いのは、八十八夜という言葉の印象度が強いからだろう。
 季節外れの話で恐縮だが、立春から数えて88日目、平年なら5月2日が「八十八夜」である。確かに「野にも山にも若葉が茂る」時候だが、4月中は「花冷え」といわれる寒い日もあり、「八十八夜の別れ霜」という言葉もある。茶所・静岡の遅霜記録は4月30日だそうだ。本格的な陽春は5月以降であり、八十八夜のころが季節の変わり目である。
 旧暦の1カ月は文字通り「月」の満ち欠けの期間で、英語の「月(month)」も「月(moon)」からきている。新月の日から次の新月までの周期は約29.5日だから、大の月が30日、小の月が29日として、1年は29.5日×12カ月=354日となる。太陽暦の1年は約365.25日だから11日ほど足りないので閏月を設け、1年が13カ月の年を19年に7回置いて調整していた。従って同じ日付でも年によって最大1カ月程度の季節差があり、例えば桜が咲く時期や台風が来そうな時期を「何月何日ごろ」と表現できず、「八十八夜」とか「二百十日」と立春からの日数で示すようになったようである。江戸時代の歳時記などには「桜は立春から54〜55日後に咲き始める」との記述があるそうだ。※

 八十八夜は一番茶の茶摘に最適の時期とされ、またコメ作りでは苗代のモミ撒きの季節とも言われる。でもなぜ「八十八」でなければならないかといえば、八並びは末広がりで縁起が良いとか、米という字を分解すると「八十八」になるという語呂合わせと密接な関係がある。「茶摘」の「茶」という字も、草冠に八十八と書くように見えないこともない。

※私の好きなHP「暦と天文の雑学」の「八十八夜」の項を参考にしました。


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    八十八夜の日の茶畑(丸佐東京園のHPから拝借しました)         静岡木村園の銘茶詰め合わせ。銘柄名はズバリ「八十八夜」である
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