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市民が主役

惰学記


118U

 余りなじみのない単位だが、1000分の1インチのことを1mil(複数形はmils=ミルス)という。新聞業界では活字や行間のサイズを表すのに長く使われてきた。新聞記事に使う小さな基本活字は横長扁平が読みやすいとされ、昔は縦88、横110ミルスで各社同じだった。戦後新聞協会で1nは15段、1段15字、段間の罫線幅も同じ1字分と申し合わせ、基本活字の縦幅を1倍という新聞サイズの単位に決めた。しかし、この活字は他の印刷物に比べても極小である。新聞を隅々まで読む人の大半は高齢者で、活字も大きくしないと高齢化社会の要請に応えられない――ということで、まず朝日が1981年7月から1段14字を採用、毎日は83年1月に1段13字に移行し、読売は同年4月、産経も85年に追随した。
 活字の縦幅が1倍でなくなったことで、倍が単位として実用性を失い、毎日新聞はコンピューター編集移行時に、11ミルス=1U、1倍は8U、1段は120Uという新単位を決めた。1段13字の活字は縦9.2U横11Uとなる。読売は89年2月に1段12字(縦10U)を採用、同年12月に毎日、91年には朝日も12字にした。これで落ち着くかと思ったら、約10年後の00年12月に読売が1nを12字14段にする奇策?で、文字の縦幅を10.8Uに広げ、朝日、産経、毎日も翌年15段のまま縦11U前後に文字を拡大し1段11字とした。
 それから7年、またまた文字拡大戦争である。昨年12月に毎日が1段10字、11.8U×14Uの新字を採用した。段間幅を読みやすく広げるために、縦を12Uとせず、1段を118Uに縮めたのがミソらしい。当然、他紙も追いかける。読売、朝日、産経は相次ぎ3月中の1n12段制移行を発表。読売と産経は12字組、朝日は13字組を採用する。計算すると朝日は1字が11.4U×13.4U、産経は12.5U×14U、読売は12.5U×14.5Uとなる。昔の1倍活字に比べて面積は朝日1.91倍、毎日2.07倍、産経2.19倍、読売2.27倍となる。

(※今回は業界の中でもごく一部の人にしか分からないミクロな話になって申し訳ない)


文字サイズ表 新聞

文字拡大を発表する各紙の社告=右は既に移行済みの毎日(昨年11月1日)、読売は今年2月15日、朝日は同17日、産経は同20日朝刊
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