明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


新派120年

 今年は新派創立120周年という節目の年だそうである。和歌山市が他の全国30のまちとともに日本で初めて市制を施いたのが1889年(明治22年)4月1日で、来年市制施行120周年を迎えるので、新派は日本全国のどの市よりも長い歴史を持っていることになる。
 といっても、120年前の1888年に始まったのは、当時盛んだった自由民権運動の主張を芝居にして訴える角藤定憲の「壮士芝居」で、これが旧来の歌舞伎とは異なる新しい演劇=「新派」の始まりとされる。これが川上音二郎の「オッペケペー節」を経て、伊井容峰、河合武雄、高田実、喜多村緑郎、井上正夫、花柳章太郎、水谷八重子(初代)らの手で継承されつつ離合集散を繰り返し、現在の劇団新派結成は戦後の1949(昭和24)年である。
 3年前の秋に、新派が京都で有吉佐和子原作の「三婆」を公演した時、初日を前に水谷八重子、波乃久里子、園佳也子の3女優が和歌山市を訪れ、有吉佐和子ゆかりの木本八幡宮に参拝したことがある。木本八幡宮には500年以上の伝統がある県指定無形文化財の「木ノ本の獅子舞」が継承され、毎年10月半ばの土日に行われる秋祭りで奉納される。新派一行は参拝後に境内で獅子舞の稽古を見せてもらう予定であり、私もその場に呼ばれた。
 この獅子舞は、地上5mの高さに青竹2本を渡し、そこに上った親獅子が子獅子を谷底に突き落とし、下から這い上がろうとする子獅子を心配そうにのぞきこむ場面が見せ場で、相当な熟練が必要である。あいにくの雨で会場は近所の自治会館に変更、会館わきに立ててある練習用の青竹も危険なため、残念ながらごく短時間しか竹の上での練習を見ることはできなかったが、3女優は素晴らしい気配りで演技者たちをねぎらってくれて私もうれしかった。以来、新派とは交流があり、翌年市内で水谷八重子主演の「明日の幸福」が上演された時も観劇し伝統文化の味を堪能した。120周年を機に、一層の発展を祈りたい。

<今回は、劇団新派の「新派120周年記念サイト」の記述などを参考にしました>

新派120年

2005年10月、木本八幡宮近くの自治会館で獅子舞の獅子を見る(右から)水谷八重子さん、波乃久里子さん、園佳也子さん
(私の視線は水谷さんと波乃さんに向かっているようだ)
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