明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

市民が主役

惰学記


加藤一二三

  かつて「神武以来の天才」と呼ばれた将棋指しが数シリーズ123回の主人公・加藤一二三九段である。1940年生まれ、現役最長老の68歳で、唯一通算1000敗*を達成した棋界の大先輩だが、14歳で四段、以後毎年昇段し、18歳でA級八段という記録は、若くして名人位に就いた中原誠、谷川浩司、羽生善治といった超一流棋士も達成できていない。
 奇人変人ぶりも有名で、「加藤一二三伝説」として語られる数々には、思わず吹き出してしまう。たとえば(1)タイトル戦で、滝の音がうるさいと旅館に注文をつけ、滝を止めさせた。(2)対局相手がエアコンを入れさせると、すかさず寒いと言って切らせ、それが延々繰り返された。エアコンを自分で切ろうとしてスイッチを間違え、対局室が真っ暗になった。
 (3)大の甘党で、カルピスを魔法瓶2本分用意して、あっという間に飲み干した。おやつに板チョコを10枚、バナナ十数本の房をそのまま食べ尽くした。(4)対局時の食事は常に昼も夜も鰻重、立会人の時、対局者に「鰻重にしたらどうですか」と勧めたこともある。
 (5)1手に7時間考えた記録があるほど序盤に時間を使うので、最後は必ず秒読みの1分将棋となるが、これがまた得意で「1分将棋の神様」と呼ばれる。だが、本人は敬虔なカトリック信者なので「神様は困る。1分将棋の達人と呼んでくれ」と懇願している。(6)時間に追われると記録係に何回も「(持ち時間は)あと何分?」と聞く。1分将棋の秒読み中に「あと何分?」と聞き、テレビの30秒将棋でも「あと何分?」。だが、秒読みの間にトイレを済ませることもでき、30秒将棋のNHK杯は7回も優勝している本物の「達人」だ。
 (7)対局中、相手の後ろに回って局面を見たり、席を外して聖歌を歌い、神様に祈る。大きな空ゼキを繰り返す。ネクタイを畳に付くほど長く結ぶ(8)極めつけは銀河戦で一旦成らずに手から離した桂馬を後で成り、反則で出場停止となったという「待った事件」である。

*08年4月28日現在、通算1265勝1014敗、勝ち数でも現役2位で、1位は中原誠16世名人の1303勝(776敗)である。
<日本将棋連盟のホームページと加藤九段の毎日コミュニケーションズ刊の「一二三の玉手箱」を参考にしました。

一二三の玉手箱

加藤一二三九段の逸話が満載の書「一二三の玉手箱」

<back>
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp url