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市民が主役

惰学記


棋士番号146

 将棋の話を惰学記に書くのは3度目だ。前にも書いたが将棋はまるで弱い。ただ、スポーツを見るのが好きなのと同様、勝負の世界の人間ドラマに興味を引かれるのである。
 プロの将棋指しは四段になって初めて一人前とされ、将棋連盟から棋士番号という「背番号」が付与される。この番号は退役棋士や物故棋士を含め、四段に昇段した順番を示す通し番号であり、1番は故金易二郎名誉九段、2番が故木村義雄14世名人、現在最も新しい番号は大石直嗣新四段の275番である。タイトル保持者は羽生善治名人・棋聖・王将・王座が175、渡辺明竜王235、深浦康市王位201、久保利明棋王207とみんな150番以上の若手だ。一方故大山康治15世名人は26、先に引退を表明した中原誠16世名人は92、米長邦雄将棋連盟会長が85、数シリーズ123回で書いた加藤一二三九段は64である。
 今回取り上げる棋士番号146の島朗九段*は、中原誠16世名人や田中寅彦九段らと同じ故高柳敏夫名誉九段門下で、A級在位9期。現在はB2クラスだが、80年代にパソコンによる棋譜のデータ管理を他の棋士に先駆けて始めたことや、当時まだ奨励会員だった森内俊之、羽生善治、佐藤康光ら現在の棋界トップを集めて伝説の「島研」を立ち上げるなど、常に棋界をリードし、後輩の育成に努めたことが高く評価されている。読売新聞社が「最高賞金額のタイトル戦」と銘打って88年に始めた竜王戦の第1期決勝7番勝負で、大方の予想を覆して米長邦雄永世棋聖を4−0のストレートで破り、初代竜王となった。
 勝負師の世界には個性的なタイプが多い。平たくいえば奇人変人ぞろいということである。島九段は比較的普通の方だが、それでも、テレビ対局で持ち駒の銀を裏返しに打って反則負けしたとか、自分の美意識に合わない形になると、優劣不明なのに投了するとか、麻雀にハマりすぎたことを反省して、所有していた牌を川に捨てたといった逸話がある。

 *島朗(しま・あきら)九段は東京都世田谷区出身、46歳(1963年2月19日生まれ)。75年12歳で奨励会入会、80年四段、84年五段、86年六段、89年七段、94年八段、08年4月に九段に昇段した。


棋士番号146:島朗九段(日本将棋連盟の今年のカレンダーから)
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