明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


日曜はダメよ

 世界的な時代の変わり目だった1960年*1にギリシャで制作され大ヒットした映画が「日曜はダメよ」である。ギリシャの港町ピレウスに住む陽気で人気者の娼婦イリヤ(メリナ・メルクーリ)は日曜日は客を取らず、友だちと飲んで騒いだり、ギリシャ悲劇を鑑賞する日と決めている。この町を訪れてイリヤに一目惚れした米国人考古学者ホーマー(ジュールズ・ダッシン=演出も)は彼女をアメリカ的価値観で「善導」しようと悪戦苦闘するが、結局は自分の方が彼女の自由な生き方に感化されていくというラブコメディーである。
 ダッシンはハリウッドで「裸の町」などの社会派作品を手がけた映画監督だが、レッドパージでヨーロッパに渡り、メリナと知り合って「宿命」「掟」などの作品に起用、「日曜はダメよ」が作られた当時既に事実上の夫婦で、後に正式に結婚した。「日曜はダメよ」は67年にはミュージカルになり、ダッシンはメリナとともにブロードウェーに凱旋する。
 さて、この映画の同名の主題歌「日曜はダメよ」は世界的なヒットとなり、外国映画で初のアカデミー主題歌賞を受賞した。ただ、曲の英語版「Never on Sunday」はタイトル通りの歌詞で「Oh you can kiss me on the Monday……」と始まるが、劇団四季のミュージカル「日曜はダメよ」で主演の前田美波里さんが歌う日本語の歌詞は映画でメリナ自身が歌ったギリシャ語の歌詞を訳したものらしく、「世界中を探してもこんな港は2つとない 不思議な魔力を持つ私のピレウス」とピレウスを称賛する内容で、日曜とは関係がない。
 メリナはその後帰国し、当時のギリシャ独裁政権に対立する政治家に転身、一度はフランスに亡命するが、後に国会議員となり(先の総選挙で復活当選し、映画出演歴などを週刊誌に書かれた民主党女性議員を連想させる)文化大臣を2期務め、1994年に68歳で死去した。ダッシンは彼女を看取り、2008年、96歳の天寿を全うした。ちょっといい話だ*2。

*1前回の余談独談で1960年が世界的な時代の変わり目だったと書いた。
*2その余談独談で「日本映画の新しい波」と言われた大島渚、吉田喜重、篠田正浩の3監督にも触れたが、彼らは後に小山明子、岡田茉莉子、岩下志麻という当時全盛の美人女優とそれぞれ結婚し、いずれも離婚していない。監督と美人女優の夫婦は長持ちするようだ。

<曲名が「に」で始まる歌>新妻に捧げる歌(江利チエミ)、憎みきれないろくでなし(沢田研二)、女人高野(田川寿美)、二輪草(川中美幸)、虹(コブクロ)、虹(ラルク・アン・シェル)、虹とスニーカーの頃(チューリップ)、虹をわたって(天地真理)、虹と雪のバラード(トワ・エ・モア)、2億4千万の瞳(郷ひろみ)、24000のキッス(藤木孝)、22才の別れ(風)、1/2の神話(中森明菜)などが有名か。

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