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市民が主役

惰学記


ペッパー警部

 今から33年前の1976年8月にデビューしたミー(根本美鶴代)とケイ(増田恵子)の女性ユニット「ピンクレディー」は、阿久悠作詞、都倉俊一作曲の奇想天外な歌と、きらきら光る派手な衣装、そして土井甫振り付けによる踊りが子どもたちのハートを瞬く間につかみ、2年余りにわたって「ピンクレディー現象」と言われる爆発的ブームを起こした。
 「ペッパー警部」は日本テレビのオーディション番組「スター誕生」で合格した彼女たちのデビュー曲で、ミニスカートで両脚を開閉する衝撃的な振り付けでお茶の間の目を釘付けにした。「♪ペッパー警部 邪魔をしないで 私たちこれからいいところ」と始まる歌詞は、1956年に曽根史朗が歌った「若いお巡りさん」の「もしもしベンチでささやくお二人さん 早くお帰り夜が更ける」を下敷きにしている。だが「ペッパー警部」は、ベンチでささやく以上の行為に及ぼうとして警官に注意されたカップルの女性が、「邪魔をしないで」と反撃する歌で、日本人の感覚が20年ですっかり変わったことを象徴する曲である。
 ところで、この歌詞に登場する警官がなぜペッパー警部なのかという疑問がある。外国人の名前の方が歌詞にしやすかったのは理解するとしても、警部というのは警察官の職位ではかなり上の方で、普通の警察署なら課長クラス、警察本部でも各課の課長補佐級である。日本でも外国でも、パトロール警官や交番のお巡りさんに警部はいないはずなのだ。
 「ペッパー警部」の余りにも風紀を乱すような歌詞が気になったのか、ピンクレディーの第2作は同じコンビの作詞作曲で「男は狼なのよ 気をつけなさい」と注意を喚起する「S・O・S」であった。ところが、「ペッパー警部」よりはるかに道徳的な「S・O・S」の方が「放送禁止歌」になってしまうから皮肉だ。曲冒頭に流れる「S・O・S」のモールス信号が放送されると、本物の緊急信号と誤解される恐れがあるという理由だったそうだ。

◆曲名が「ぺ」で始まる歌は当然にも少ない。多少とも知られているのは、ペガサスの朝(五十嵐浩晃)、ペルセウス(島谷ひとみ)、北京の55日(ブラザース・フォー)、ペニーレインでバーボン(吉田拓郎)、ペパーミント・キャンディー(チェリッシュ)、ペチカ(唱歌)くらいなものだと思う。





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