明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


若いってすばらしい

 槇みちるという歌手を覚えている人は少ないかもしれない。ショートヘアで、ボーイッシュな女の子という感じだった彼女は、テレビのオーディション番組で入賞し、1965年にペギー・マーチが日本語で歌ってヒットした「可愛いマリア」のカバーでデビューした。彼女の最大のヒット曲が1966年の「若いってすばらしい」(安井かずみ作詞、宮川泰作曲)で、当時19歳だった槇みちるの確かな歌唱力に、みんな感心したという話が残っている。
 この曲は後に日本ではスクールメイツがカバー、そして「可愛いマリア」のお返しというわけでもないだろうが、当時のビクター商法でペギー・マーチによるカバー盤も発売され、ヒットした記憶がある。作曲者の宮川泰(1931〜2006)はザ・ピーナッツの「ふりむかないで」「恋のバカンス」「ウナ・セラ・ディ東京」「銀色の道」*1、園まりの「何も云わないで」「逢いたくて逢いたくて」、西田佐知子の「涙のかわくまで」「信じていたい」のほか、「宇宙戦艦ヤマト」「ハローキティ」など数々のヒット曲を世に出した和製ポップスの第一人者だが、著書*2に、1963年にヒットした坂本九の「明日があるさ」*3(青島幸雄作詞、中村八大作曲)に感動し、「俺もこんな曲を」と作ったのが「若いってすばらしい」で、「自分が作った曲で一番好きなのは『若いってすばらしい』である」と書いている。
 宮川泰が死去した06年3月前後からこの曲が再評価され始め、03年後期のNHK朝の連続ドラマ「てるてる家族*4」最終回のフィナーレにキャスト全員で大合唱され、05年と06年大晦日のテレビ東京系「年忘れ!にっぽんの歌」で2年続けて槇みちる自身が歌っている。また06年8月のNHK「思い出のメロディー」では、宮川泰追悼の意味を込めてオープニングに全員参加で歌われた。さらに、昨年2月からはイチローと松島菜々子が登場するキリン一番搾りのCMのバックに、インストルメンタルで流れるようになった。

*1 「ウナ・セラ・ディ東京」「銀色の道」は大勢の歌手が競作している。
*2 「若いってすばらしい――夢は両手にいっぱい 宮川泰の音楽物語」(産経新聞出版)に「若いってすばらしい」について「明るくてやさしくて、覚えやすくて爽やかで、僕が音楽をつくっていく上で、つねに頭に思い描いている要素が、この曲には全部詰まっているんです」と記している。
*3 「明日があるさ」はCMがきっかけで01年にウルフルズと浜田雅功らのRe:Japanがカバーし、いずれもリバイバル大ヒットしたのは記憶に新しい。この曲についてはいずれまた書くことになる。
*4 なかにし礼が妻石田由利子や姉のいしだあゆみの実家である大阪府池田市の石田家をモデルに書いた連載小説をドラマ化したもので、美人4姉妹を紺野まひる、上原多香子、上野樹理、石原さとみが、その両親を岸谷五朗、浅野ゆう子が演じた。







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