明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


そんなヒロシに騙されて

 大相撲の賭博疑惑に関連して松ケ根親方(元大関若嶋津)の暴力団関係者との交際疑惑が報道された。「おかみさん」の元歌手・高田みづえは気が気でなかろうと心配である。
 彼女は意志の強そうな顔立ちの個性派アイドルで、何しろ歌がうまかった。16歳でフジテレビの「君こそスターだ」のグランドチャンピオンになり、1977年3月デビュー、同期の榊原郁恵、清水由貴子*1とともに「フレッシュ3人娘」と呼ばれた。85年に同郷の若嶋津と婚約し、引退するまで芸能生活は8年余だが、紅白歌合戦に7回出場している*2。
 さて、「そんなヒロシに騙されて」(83年)は80年の「私はピアノ」と同様、桑田佳祐のメロディーを見事に歌いこなしたヒット曲だが、2曲とも元はサザン・オールスターズのアルバム曲で、「私はピアノ」も「そんなヒロシに騙されて」も原由子のソロで収録されている。みづえのヒット曲には、「涙のジルバ」(81年)、「原宿メモリー」(84年)などオリジナル曲もあるが、カバー曲も多い*3。そもそも77年3月のデビュー曲「硝子坂」が、その1ヵ月前に出た木之内みどり*4のアルバムの看板曲のカバーだった。ただ、この3曲はいずれもアルバム発売後すぐに高田みづえのシングルが出ており*5、企画当初から高田みづえが歌うことが決まっていたと思われる。カバーというより一種の競作企画である。
 高田みづえと原由子の「そんなヒロシ」を聴き比べると、原由子の方はさらっとした歌い方だが、高田みづえ版は演歌っぽい節回しで、「エイト・ビート」「ディスコティック」「ジュークボックス」「サイケな夜」などといったレトロな歌詞がよく合っていた。
 彼女は07年5月にフジテレビ系の「Dのゲキジョー」という番組に20年ぶりに出演、その年の大阪場所後の松ヶ根部屋の打ち上げパーティーで彼女が「硝子坂」をカラオケで歌う場面が流れたが、昔と少しも変わらない見事な歌唱に感動した。頑張れみづえちゃん!

*1 高田みづえは鹿児島県頴娃町(現・南九州市)出身で1960年6月23日生まれ、私の誕生日と1日違い(14年違いますが)である。ちなみに南野陽子も6月23日生まれだが、67年生まれで高田みづえより7歳も若い。ホリプロタレントスカウト出身の榊原郁恵は59年5月8日生まれ、今年4月20日に自殺した清水由貴子はNTVの「スター誕生」出身で、59年9月7日生まれである。山口百恵、森昌子、桜田淳子の「花の中3トリオ」は58年4月から59年1月の生まれだから1〜2歳しか違わないが、3人のデビュー時期は72〜73年で、高田みづえ、榊原郁恵、清水由貴子より4〜5年早い。
*2 デビューの年から紅白に出場した女性アイドル歌手は、70〜80年代は小柳ルミ子(71年)、南沙織(同)、岩崎宏美(75年)、松田聖子(80年)程度で非常に少なかった。同期の榊原郁恵はじめ天地真理、山口百恵、森昌子、桜田淳子、ピンクレディー、中森明菜、小泉今日子、南野陽子は翌年以後の初出場で、松本伊代、本田美奈子や同期の清水由貴子は出場を果たしていない。
*3 「涙のジルバ」は松宮恭子作詞作曲、「原宿メモリー」は三浦徳子作詞、新田一朗作曲。このほか、オリコンでベスト10入りした77年の「だけど…」「ビードロ恋細工」(島武実作詞、宇崎竜童作曲)、78年の「花しぐれ」(松本隆作詞、都倉俊一作曲)はオリジナルだが、79年の「潮風のメロディー」はフランク・ミルズの「愛のオルゴール」に日本語の歌詞(斉藤仁子作詞)をつけたもの、81年の「愛のイマジネーション」のB面曲「真夜中のギター」は千賀かほるのカバー、83年の「通りすぎた風」(横須賀恵作詞、谷村新司作曲)は山口百恵の未発表曲、84年の「秋冬」は早世した作詞者・中山丈二の幻の名曲だった。
*4 木之内みどりは1974年5月、16歳で歌手デビュー、77年の映画「野球狂の詩」、テレビ「刑事犬カール」で人気アイドルとなった、78年2月リリースの「横浜いれぶん」がヒットしたが、同年ベーシストで作曲家の後藤次利(当時元シモンズの玉井タエの夫、木之内と離婚後、元おにゃんこの河合その子と結婚)との不倫関係から21歳で引退。83年に後藤と結婚したが、87年に離婚、90年に竹中直人と再婚した。
*5 「硝子坂」は島武実作詞、宇崎竜童作曲で、木之内みどりのアルバム「硝子坂」は77年2月2日発売(みづえのシングルは3月15日)、「私はピアノ」収録のサザンの「タイニイ・バブルス」は80年3月21日発売(みづえのシングルは7月25日)、「そんなヒロシに騙されて」収録の「綺麗」は83年7月5日(みづえのシングルは8月21日)と近接している。



<曲名が「そ」で始まる歌>相馬盆歌(民謡)、ソーラン節(民謡)、そして神戸(クールファイブ)そしてめぐり逢い(五木ひろし)、そばかす(JUDY&MARY)、卒業写真(荒井由実)、卒業(尾崎豊)、卒業(斉藤由貴)、空に星があるように(荒木一郎)、空に太陽がある限り(にしきのあきら)、宙船(TOKIO)、空も飛べるはず(スピッツ)



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