明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


何も云わないで

 園まりが好きになったのは彼女が渡辺プロの歌手として中尾ミエ、伊東ゆかりと「ナベプロ3人娘」として売り出されたころ*1だから、私が高校生になった1962年である。最初は「太陽はひとりぼっち」「女王蜂」などヨーロッパ系のポップスを歌っていたが、年齢では下の*2ミエ、ゆかりの陰に隠れ、テレビのバラエティー番組でも余り目立たなかった。
 その、まりちゃんがブレークしたのが64年リリースの歌謡曲「何も云わないで」だった。「今は何も云わないで 黙ってそばにいて」で始まる安井かずみ作詞、宮川奏作曲のこの曲は、NHK「きょうのうた」から生まれたこともあり、「若い季節」などNHKの番組で取り上げられ大ヒット、元々美女の誉れ高かった彼女は一気にスターダムにのし上がった。そして66年、岩谷時子作詞、宮川奏作曲の「逢いたくて逢いたくて*3」が爆発的なヒットとなり、映画にも起用され、66〜67年のブロマイド売り上げ1女性歌手*4になっている。
 あまり目立っていなかったころから注目していた女性がスターになったので、私は当時うれしくて、出演映画はほとんど見に行った*5し、そのころ彼女が赤坂一ツ木通り近くに持っていた1階が花屋「園」、2階が喫茶店「まり」というビルにも2〜3度出かけ、彼女が店に出ているわけもないのに、コーヒーを飲んで長々と時間をつぶした覚えがある*6。
 その後も彼女は「何でもないわ」「夢は夜ひらく」「帰りたくないの」「つれてって」「愛は惜しみなく」とヒットを出したが、68年の紅白で歌った「ひとりにしないで」を境に勢いを失い、映画も69年2月公開の藤田まこととの共演作「愛のきずな*7」が最後となった。
 乳がんを克服し、最近少しずつ活動を再開していることは知っていたが、昨年12月に和歌山市のホテルで、ミエ、ゆかり、まり「三人娘」のディナーショーがあったので、こっそり1人で見に行った。まりちゃんは少し太ったけど相変わらずきれいで、懐かしかった。

*1 ウィキペディアによれば、彼女は1960年11月にテレビ朝日の前身であるNETのオーディション番組「あなたをスターに」で優勝、翌年4月に歌手デビューしたという。「あなたをスターに」はジョージ・ルイカー、古賀さと子司会の懐かしいオーディション番組で、テレビ朝日は75年にも同名のオーディション番組を放映、この時は岡田奈々や大場久美子が巣立っている。
*2 中尾ミエは1946年6月生まれ、伊東ゆかりは47年4月生まれだが、園まりは44年4月生まれだ。
*3 「逢いたくて逢いたくて」はザ・ピーナッツの「手編みの靴下」という曲に、岩谷時子が別の詞を付けて園まりが歌った彼女最大のヒット曲である。
*4 当時、マルベル堂という会社がランキングを発表していた。
*5*7 「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「愛は惜しみなく」「愛のきずな」の4作品に主演しているが、前3作は日活得意の歌謡ドラマ、東宝作品の「愛のきずな」は松本清張原作の短編「たづたづし」を映画化したシリアスな内容で、多分全部見ているような気がするが、記憶が不鮮明だ。
*6 ウィキペディアには遠藤周作が園まりファンだったとか、草野仁が彼女のファンクラブに入っていたという話が出ている。



<曲名が「な」で始まる歌>なごり雪(イルカ)、なのにあなたは京都に行くの(チェリッシュ)、なみだ恋(八代亜紀)、なみだの操(殿様キングス)、ナンダカンダ(藤井隆)、なんてったってアイドル、渚のはいから人魚(小泉今日子)、なんでだろう音頭(テツ&トモ)、なんとなくなんとなく(井上順)泣かないで(舘ひろし)、中の島ブルース(クールファイブ/アローナイツ)、長い髪の少女(ゴールデンカップス)、長い夜(松山千春)、長崎から船に乗って、長良川艶歌(五木ひろし)、長崎の鐘(藤山一郎)、長崎の蝶々さん(美空ひばり)、長崎の女(春日八郎)、長崎ブルース(青江三奈)、長崎の夜はむらさき(瀬川瑛子)、長崎は今日も雨だった(クールファイブ)、渚にまつわるエトセトラ(PUFFY)、渚のシンドバッド(ピンクレディー)、渚のセニョリーナ(梓みちよ)、渚のバルコニー(松田聖子)、啼くな小鳩よ(岡晴夫)、情けねえ(とんねるず)、涙そうそう(夏川りみ・他)、夏色のナンシー(早見優)、夏をあきらめて(研ナオコ)、夏を抱きしめて(TUBE)、夏が来た!(キャンディーズ)、夏にご用心(桜田淳子)、夏の日の想い出(日野てる子)、夏休み(吉田拓郎)、何も言えなくて…夏(J-WALK)、何でもないわ(園まり)、涙の連絡船(都はるみ)、浪花恋しぐれ(都はるみ・岡千秋)、浪花節だよ人生は(細川たかし)、涙を抱いた渡り鳥(水前寺清子)、涙くんさよなら(坂本九・他)、涙の海峡(松原のぶえ)、涙のかわくまで(西田佐知子)、涙の季節(ピンキーとキラーズ)、涙の太陽(安西マリアなど)、涙のリクエスト(チェッカーズ)、名もなき詩(ミスターチルドレン)、南国土佐を後にして(ペギー葉山)




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