明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


マイレディー*1

 1955年10月生まれの郷ひろみは子どものころから美少年で、15歳の時にジャニーズ事務所にスカウトされた。フォーリーブスのバックに出演したところ「可愛い男の子がいる」と評判になり、72年のNHK大河ドラマ「新・平家物語」に出演することになってブレーク。同年8月1日には「男の子女の子」で歌手デビュー、オリコン8位にランクされるヒットとなり、すでにレコードデビューしていた野口五郎、西城秀樹より先にトップ10入りを果たした。郷と西城、野口は同学年*2のライバルで、ご承知の通り新御三家と呼ばれた。
 さて、「マイレディー」は郷のデビュー8年目、79年9月に出た32枚目のシングルで、オリコン8位まで上昇した。この前年夏、樹木希林とデュエットで出した「林檎殺人事件」がオリコン6位に入って*3以後、郷が出したシングルは「ハリウッド・スキャンダル」「地上の恋人」「ナイヨ・ナイヨ・ナイト」「いつも心に太陽を」と4曲連続でベスト10入りを果たせなかったので、「マイレディー」は1年3か月ぶりのトップ10入りとなった*4。
 なかなかトップ10入りできない苛立ちからか、郷はこの年の賞レースへの出演辞退を宣言し、さらに、「哀愁のカサブランカ」がヒットした82年には「ザ・ベストテン」など「すべてのランキング番組への出演を辞退する」と表明した。ただし紅白歌合戦には85年まで出場し続けていた。ややうがった見方をすると、82年当時郷が交際していた松田聖子は、80年4月に歌手デビューし、3曲目の「風は秋色」(80年10月)以後、出す曲すべてがオリコン1位になっていた*5。82年は「赤いスイトピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」「野ばらのエチュード」と、聖子は絶好調だっただけに、「哀愁のカサブランカ」でさえ2位までしか上がれなかった郷ひろみは、交際相手の松田聖子に対して曲のヒット度で強いコンプレックスを抱き、ランキング番組拒否を宣言したのではなかろうか。
            ×        ×        ×
 諸事情で「余談独談」が3回続いたので、次回も「惰学記」とさせていただく予定だ。

*1 「能登はいらんかいね」の回の注釈で、「また君に恋してる」については「ま」の回に書くと書いたのだが、予定変更となった。お許し願いたい。
*2 西城秀樹が1955年4月13日生まれ、郷ひろみは10月18日、野口五郎は56年2月23日生まれだが、歌手デビューは野口が早く71年5月、西城が72年3月、で、郷が一番遅い。しかし野口のデビュー曲「博多みれん」、西城の「恋する季節」は共に不発で、初のオリコンのトップ10入りは野口が73年3月発売の「オレンジの雨」、西城が同年5月発売の「情熱の嵐」だった。
*3 「林檎殺人事件」はTBSのドラマ「ムー一族」の挿入歌で、77年9月の同じコンビによる「お化けのロック」(これも「ムー」の挿入歌)がオリコン2位まで上がったことから企画されたようだ。「マイレディー」は郷のソロシングルでは78年3月の「バイブレーション(胸から胸へ)」(6位)以来1年9カ月ぶりのトップ10となる。
*4 「マイレディー」の後「タブー(禁じられた愛)」「How manyいい顔」「お嫁サンバ」「哀愁のカサブランカ」「哀しみの黒い瞳」「素敵にシンデレラコンプレックス」「2億4千万の瞳」「なかったことにして」、松田聖子とのデュエット「True Love Story/さよならのKISSを忘れない」の6曲がトップ10入りを果たしているが、1位になった曲はない。郷の曲で1位になったのは74年の「よろしく哀愁」1曲だけだ。
*5 松田聖子は郷より7歳下の1962年3月生まれで、80年3月に堀越高を卒業、NHK「レッツゴーヤング」のサンデーズのメンバーとなり、4月に「裸足の季節」で歌手デビューした。この曲はオリコン12位が最高だったが、次の「青い珊瑚礁」は2位、そして「風は秋色」で1位を獲得して以後、85年の郷ひろみとの破局、神田正輝との結婚、86年の沙也加出産を経て以後も「ママドル」としてヒットを出し続け、88年9月リリースの「旅立ちはフリージア」まで24曲連続1位を獲得した。その後も96年4月の「あなたに逢いたくて〜Misshing You〜」で1位となっており、2000年ごろまではオリコントップ10の常連を続けた。


<曲名が「ま」で始まる歌>マイウェイ(布施明など)、マイ・ピュア・レディ(尾崎亜美)、マイ・ラグジュアリー・ナイト(しばたはつみ)、負けないで(ZARD)、孫(大泉逸郎)、MAJIでKOIする5秒前(広末涼子)、マスカレード(庄野真代)、また逢う日まで(尾崎紀世彦)、また君に恋してる(坂本冬美、ビリーバンバン)、またここであいましょう(GLAY)、まだ見ぬ恋人(加山雄三)、街角トワイライト(シャネルズ)、街の灯り(堺正章)、街のサンドイッチマン(鶴田浩二)、まちぶせ(三木聖子など)、待ちぼうけ(唱歌)、待ちわびても(いしだあゆみ)、真っ赤なウソ(明石家さんま)、真赤な太陽(美空ひばり)、マツケンサンバU(松平健)、待っている女(五木ひろし)、まつり(北島三郎)、待つわ(あみん)、聖母たちのララバイ(岩崎宏美)、真夏の果実(サザン・オールスターズ)、真夏の出来事(平山三紀)、真夏の夜の夢、守ってあげたい(ユーミン)、真冬の帰り道(ランチャーズ)、瞼の母(中村美律子など)、魔法使いサリー(アニメ主題歌)、真室川音頭(民謡)、迷い道(渡辺真知子)、真夜中のギター(千賀かおる)、真夜中のドア(松原みき)、円山・花街・母の街(三善英史)、曼珠沙華(山口百恵)




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