明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


けんかをやめて

 「けんかをやめて」は、1980年に「ヒデキ(西城秀樹)の妹募集オーディション」に優勝してデビューした河合奈保子*1が、82年9月にリリースした10枚目のシングルで、オリコン5位に入るヒットとなった。作詞・作曲は竹内まりやで、彼女自身も87年のアルバム「REQUEST」と94年の「IMPRESSIONS」などでセルフカバーしている。
 三角関係を歌った曲は数限りなくあるが、多くは失恋ソングで、女性が歌うものは、男をめぐる女二人の確執というパターンが大半である。有名な「テネシーワルツ」をはじめ、「チェンジング・パートナー」「カラーに口紅」など洋楽にも多数ある。異色は山口百恵の「絶体絶命」で、「別れてほしいの彼と」「そこへ彼 遅れてきた彼 二人とも落ち着いてって言ったわ」と展開、「バイバイバイバイ やってられないわ」と、捨てゼリフを残して去る女の歌である。女二人が強く、男が間でアタフタする。時代の変化を感じさせる曲だ。
 ところが、「けんかをやめて」は、女性が歌う「わたし」をめぐる男2人の三角関係の歌である。強烈なのは、「ごめんなさいね 私のせいよ 二人の心 もてあそんで ちょっぴり楽しんでいたの 思わせぶりな態度で」と、女性の本音と反省の思いを歌っていることだ。作詞者が竹内まりやという素敵な女性なだけに、可愛くてモテる女の子が、実は男心をもてあそんで楽しむ「小悪魔的こころ」を持っていることを打ち明けられたようで衝撃だ。
 もっとも、男2人を「もてあそぶ」女性の曲なら、80年の石野眞子「春ラ!ラ!ラ!」というとんでもない曲がある。「春という字は三人の日と書きます あなたと私と」「前にちょっと愛した彼かしら 会ってみたいな久しぶり あなたも話が合うでしょう 三人そろって 春ラ!ラ!ラ! 何か始まるこの季節」という能天気な「この野郎」という歌詞である。実は河合奈保子は決勝オーディション*2で「春ラ!ラ!ラ!」を歌い優勝したのである。

*1 河合奈保子は松田聖子と同期デビューで、優れた歌唱力のアイドルだったが、代表曲と言える大ヒットがなかった。ウィキペディアによると、96年2月にヘアメークアップアーティストと結婚、翌年出産し、それを機に芸能活動を停止した。現在はオーストラリアに住んでいるらしく、06年に、小学校入学時から習っていたピアノの自作作品集をCD発表したという。
*2 「ヒデキの妹募集オーディション」は80年3月15日に東京・中野サンプラザで行われた。オーディション応募のテープでは「オリビアを聴きながら」を、そして決勝大会で「春ラ!ラ!ラ!」を歌った。1963年7月24日生まれで、デビュー時は16歳だった。


<曲名が「け」で始まる歌>圭子の夢は夜ひらく(藤圭子)、ケジメなさい(近藤真彦)、化粧(中島みゆき)、ケ・セラ・セラ(ペギー葉山)、結婚しようよ(吉田拓郎)、結婚するって本当ですか(ダ・カーポ)、決心(チェリッシュ)、決戦は金曜日(ドリカム)、ケメ子の歌(ダーツ)、けんかでデート(梓みちよ&田辺靖雄)、喧嘩のあとでくちづけを(いしだあゆみ)、経験(辺見マリ)など。



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