明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


ふるさと

 最初は北原謙二*1(1939〜2005)の「ふるさとのはなしをしよう」にしようと思っていたので、少しこの曲に触れる。「浪花のモーツァルト」を自称する関西の作曲家タレント、キダ・タローの唯一のヒット曲といわれるが、1965年の発売当時そんなに売れたわけではない。ただ、詞(伊賀上のぼる)とメロディーがマッチして、都会人の郷愁を誘う歌だったため、じわじわ評価が上がった。私は昔から好きで、カラオケで歌った回数も多い。2004年に山本譲二がカバーし、その年の紅白で歌っている。北原謙二が心疾患で死去したのは翌年1月26日で、紅白で自分の歌が歌い継がれるのを聴き、本望だったのではないか。
 で、本題に入る。五木ひろしの「ふるさと」である。1973年7月に発売されたこの曲は、山口洋子作詞、平尾昌晃作曲*2で、当時レコード大賞と並び称されていた日本歌謡大賞*3の放送音楽賞を受賞、この年の紅白歌合戦でも、五木は「ふるさと」を歌っている。
 ちなみに歌謡大賞を獲得したのは沢田研二の「危険な二人」で、五木の事務所はレコード大賞では沢田に勝ちたいという強いライバル心を抱いていたようだ。10月5日に出した「狼のバラード」という新曲が不発だったため、わずか半月後の10月20日に「夜空」をリリース、その執念?が実って、「夜空」は73年のレコード大賞に輝いた。当時、レコード大賞と紅白は同じ大晦日に行われていた*4が、五木ひろしはレコード大賞で「夜空」を歌い、その足で紅白に走って「ふるさと」を歌うという離れ業を演じたことになる。
 五木の故郷である福井県美浜町にはこの曲の歌碑が建立されており、同じ若狭地方の小浜市が重要な舞台となったNHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん*5」(07年秋〜08年春)では、和久井映見が演じたヒロイン貫地谷しほりの母親が五木ひろしの熱烈なファンという設定で、ドラマの中で「ふるさと」を何度も熱唱、この歌が再びクローズアップされた。

*1 北原謙二は1961年デビュー、62年の「若いふたり」が大ヒットしたが、他にも「忘れないさ」「若い明日」「北風」などの曲で知られる。「ふるさとのはなしをしよう」は、朝日放送のラジオ歌謡番組「クレハ・ホームソング」から生まれた曲で、そのこともあって発売当初は広がりに欠けたようだ。
*2 山口、平尾コンビは五木ひろし最初のヒット曲「よこはま・たそがれ」(71年)をはじめ、「長崎から船に乗って」「待っている女」「あなたの灯」など、初期のヒット曲のほとんどを作詞作曲しており、「狼のバラード」も大賞曲「夜空」も2人の作品である。なお「ふるさと」はオリコン最高位が11位、「夜空」は4位までいったが、これは発売から10週目で、レコード大賞候補曲となって急上昇したようだ。
*3 レコード大賞授賞式が69年から大晦日に行われ、TBSが独占中継するようになったため、翌年他の在京民放各社が対抗して創設した歌謡賞である。放送音楽賞は大賞候補曲という位置づけだった。民放各キー曲が毎年持ち回りで番組制作するという方式に無理があり、93年の第24回で終了した。
*4 69年から05年まで大晦日に開催していたが、視聴率が伸び悩んで、K1に大晦日の座を明け渡し、30日に開催されるようになった。
*5 「ちりとてちん」のことは08年1月に「余談独談」で書いた。五木ひろし自身もこのドラマに本人役で特別出演したが、たしか和久井映見は結局あこがれの五木と会えなかったような記憶がある。


<曲名が「ふ」で始まる歌は数多い。主なものは以下の通り>歩、風雪流れ旅(北島三郎)、ファンキー・モンキー・ベイビー(矢沢永吉)、ファンタジー(岩崎宏美)、フィーリング(ハイ・ファイ・セット)、風速四十米、二人の世界(石原裕次郎)、不思議なピーチパイ(竹内まりや)、富士山(唱歌)、ふたつの唇(EXILE)、ふたり酒(川中美幸)、二人静(中森明菜)、二人でお酒を(梓みちよ)、ふたりの愛ランド(石川優子&チャゲ)、二人の大漁節(坂本冬美)、ふたりの日曜日(天地真理)、二人の星をさがそうよ(田辺靖雄)、ふたりの夜明け(五木ひろし)、二人は若い(ディック・ミネ&星玲子)、舟唄(八代亜紀)、船方さんよ(三波春夫)、冬が来る前に(紙風船)、冬の稲妻(アリス)、冬の色(山口百恵)、冬の駅(小柳ルミ子)、冬のオペラグラス(新田恵利)、冬のリヴィエラ(森進一)、フラミンゴinパラダイス(荻野目洋子)、フランシーヌの場合(新谷のり子)、フランチェスカの鐘(二葉あき子)、ふりむかないで(ザ・ピーナッツ)、ふりむけばヨコハマ(マルシア)、古い日記(和田アキ子)、ふるさとのはなしをしよう(北原謙二など)、故郷(唱歌)



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