明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


五番街のマリーへ

 ペドロ&カプリシャスは、パーカッション奏者のペドロ梅村をリーダーに1971年に結成されたラテン系ポップスのバンドである。オーストリアの歌手ウド・ユルゲンスが歌った曲に、なかにし礼が詞をつけた「別れの朝」が72年に前野曜子*1のボーカルでヒットし、一躍有名になった。しかし、前野は翌年脱退し、2人目の女性ボーカルに迎えたのが高橋真梨子*2だった。73年3月、彼女をメインに、「ジョニィへの伝言」が出され、続いて同年10月に「五番街のマリーへ」(いずれも阿久悠作詞、都倉俊一作曲)が発売された。
 インターネット百科事典ウィキペディアによると、「ジョニィへの伝言」のオリコン最高位は24位、「五番街のマリーへ」は18位で、2曲ともさほどのヒットではない。この時期の阿久・都倉コンビのヒット曲といえば山本リンダの「どうにもとまらない」「じんじんさせて」「狙い撃ち」やフィンガー5の「個人授業」「恋のダイヤル6700」など超アップテンポの話題作が多かったのに、「五番街〜」や「ジョニィ〜」は正反対のイメージで、切々と歌い上げるバラードに仕上がっていて、聞く者に深い印象を残す名曲となった。私の知り合いでも、歌に自信のある人たちが好んでカラオケでこの曲を歌っていた印象がある。
 ただ、「五番街のマリーへ」の歌詞は、男の身勝手の極みである。昔ニューヨーク?の五番街で一緒に暮らしたマリーという娘が今どうしているのか、旅する友人に訪ねてきてくれと頼むという歌で、気がかりだが、悲しい思いをさせた自分はとても会いに行けないので、「どんな暮らししているのか見てきてほしい」と友人に頼み、もしも結婚していて今がとても幸せなら会わずに帰ってきてほしいと注文をつけている能天気な男の歌である。
 逆に不幸な暮らしをしていたら、会ってどうしてほしいのか、その時自分はどうするつもりなのかは歌詞にはない。もっとも、そこまで書けば歌詞にならないかもしれないが。

*1 前野曜子は宝塚歌劇団出身で、亀渕由香らのバンド「リッキー&960ポンド」を経て、71年にペドロ&カプリシャスに参加した。73年に突然脱退して単身渡米、88年7月31日に肝臓病で死去した。享年40歳、若いころからアルコール依存症だったといわれる。
*2 高橋真梨子は78年に独立してソロとなり、「あなたの空を飛びたい」「桃色吐息」「for you…」「ごめんね…」などのヒットを出した。なお、高橋が去った後のペドロ&カプリシャスは、3代目ボーカルに松平直子を迎え、現在も活動を続けている。今年で40周年という息の長いグループである。


<曲名が「ご」で始まる歌>ゴールドラッシュ(矢沢永吉)、五月のバラ(塚田三喜夫)、ご機嫌さんよ達者かね(三橋美智也)、悟空が好き好き(アニメ主題歌)、午前零時の鐘(麻生よう子)、ゴッドファーザー・愛のテーマ(尾崎紀世彦)、五能線(水森かおり)、五匹の子豚とチャールストン(森山加代子)、ごめんねジロー(奥村チヨ)、ごめんねチコちゃん(三田明)、ごめんヨかんべんナ(春日八郎)、ゴンドラの唄(森繁久弥)



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