明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

市民が主役

惰学記


北へ

 私より11歳上の父方の従兄・須江誠が54歳で亡くなったことは、前に「余談独談」で書いたことがある*1。その従兄は都立戸山高、東大文学部の先輩であり、私が戸山高への進学を希望するようになったのはこの従兄の影響が大きい*2。中学3年の3学期、1962年1月に、東京の中学に転校して須江家*3に下宿したのが私の東京暮らしの出発点だった。
 クラシック音楽が好きで、大学では美学を専攻、音楽評論家になることを真剣に考えたという従兄だが、卒業後はNHKに就職、教育テレビのディレクターとして番組作りにあたっていた。私が須江家に下宿中に結婚し、2人の娘の父となった。この間に転勤で5年ほど札幌勤務となり、私も高校2年からは須江家を出て、賄い付きの下宿屋に移ったので、頻繁に会うことはなくなったが、一人っ子の私にとっては、ずっと兄のような存在だった。
 私が新聞社に入ってしばらくしてから彼はロンドンのBBC放送に出向となり、家族を連れて英国に渡った。帰国後、「ウルトラアイ*4」など科学番組を担当した後、NHKエンタープライズの常務となってハイビジョン放送本部長として、放送で使用する海外の映像コンテンツの輸入などの分野で活躍した。生来の音楽好きと、BBC出向時代に触れた本場ヨーロッパのオペラやクラシック体験が生かせるということで、世界を飛び回って張り切っていたが、ちょうど私が東京本社から名古屋の中部本社に転勤となった90年7月ごろ、突然体調を崩し、急激に病状が悪化、その年の10月6日に不帰の人となってしまった。
 生前、従兄が私を飲みに連れて行ってくれたのは、青山や神田の静かなスタンドバーばかりで、一緒のカラオケに行ったことは一度もなく、彼が小林旭の「北へ」をよく歌ったことを通夜の席で知るまで、従兄とカラオケは全く結びつかなかった。従兄の愛唱曲と知って以来「北へ」は私のレパートリーの一つとなり、しんみりした会で歌うようになった。

*1 06年8月7日の余談独談「6月22日」を参照されたい。
*2 従兄の姉・原ひろ子も戸山高校から東大に進んだ。彼女は健在で今も大学の教師をしている。
*3 私が下宿していたころの須江家は、当主の須江杢二郎が早世し、父の姉・愛子と長男誠の2人暮らしで、姉ひろ子は留学中だったように記憶している。なお、東京で新聞社勤めをしていた時私が住んでいた家は須江家の隣にあった。
*4 「ウルトラアイ」は科学の面白さをお茶の間に映像で伝える狙いで作られた番組。今の「ためしてガッテン」の前身にあたる。


※曲名が「き」で始まる曲は多い。黄色いさくらんぼ(スリーキャッツなど)、黄色いシャツ(李成愛)、黄色いリボン(桜田淳子)、黄色い麦わら帽子(松崎しげる)、危険なふたり(沢田研二)、キサナドゥの伝説、君に会いたい(ジャガーズ)、汽車(童謡唱歌)、傷だらけの人生(鶴田浩二)、傷だらけのローラ(西城秀樹)、傷つく世代(南沙織)、季節の中で(松山千春)、気絶するほど悩ましい(Char)、木曽路の女(原田悠里)、木曽節(民謡)、北ウイング(中森明菜)、北風(北原謙二)、北風小僧の寒太郎(堺正章など)、北上夜曲(マヒナスターズ)、北空港(桂銀淑&浜圭介)、北国の春、君がすべてさ(千昌夫)、北国行きで(朱里エイコ)、北酒場(細川たかし)、北の旅人(石原裕次郎)、北の宿から(都はるみ)、北の漁場、兄弟仁義(北島三郎)、兄弟船(鳥羽一郎)、切手のないおくりもの(伴都美子)、絹の靴下(夏木マリ)、昨日・今日・明日(井上順)、紀の川(坂本冬美)、気分次第で責めないで(サザン・オールスターズ)、気分爽快(森高千里)、希望(岸洋子など)、きみ可愛いね(伊藤咲子)、君がいない(ZARD)、君がいるだけで(米米クラブ)、君が美しすぎて(野口五郎)、君恋し(フランク永井)、君こそわが命(水原弘)、君住む街へ(オフコース)、君たちがいて僕がいた(舟木一夫)、君たちキウィ・パパイヤ・マンゴーだね(中原めいこ)、君だけを(西郷輝彦)、君だけに(少年隊)、君と歩いた青春(風)、君といつまでも(加山雄三)、君について行こう(シャデラックス)、君に、胸キュン(YMO)、きみの朝(岸田智史)、君の名は(織井茂子)、君は薔薇より美しい(布施明)、キューティーハニー(倖田來未など)、兄弟船(鳥羽一郎)、今日でお別れ(菅原洋一)、京都から博多まで(藤圭子)、京都の恋、京都慕情(渚ゆう子)、京都の夜(愛田健二)、今日の日はさようなら(森山良子)――などが主なものか。



<back>
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp url