明日 I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役

惰学記


銀座の恋の物語

 「ぎ」といえば何と言ってもデュエット歌謡の定番「銀恋」だろう。前々々回の「錆びたナイフ」と同じく石原裕次郎のヒット曲ということになるが、お許しいただきたい。
 「銀座の恋の物語」は1961年に牧村旬子とのデュエットでリリースされ、300万枚を超す爆発的なヒット*1となった。その前年、後に「ムード歌謡の女王」と言われた松尾和子が、日本ビクターからレコードデビューし、和田弘とマヒナスターズやフランク永井のデュエット曲でヒットを連発*2していたことから、テイチクとしても、人気絶頂の裕次郎と女性歌手のデュエットでヒットを狙いたいという、いわば二番煎じの企画だったように思えるが、結果的に「銀恋」は以後50年近くも歌い継がれる不滅のデュエット曲となった。だが、「銀恋」の歌詞には「銀座」以外に銀座に関係ある地名・風景は全く出てこない。
 デュエット相手の牧村旬子は今も現役の歌手だが、知名度は低い。ウィキペディアによると、1944年12月生まれで、7歳のころから米軍キャンプなどで歌い、後にテイチクにスカウトされた。60年にイタリア映画「刑事」の主題歌「死ぬほど愛して」のカバーでレコードデビュー、翌年1月、裕次郎とのデュエット話が持ち込まれ*3、日活のスタジオで「銀恋」をレコーディングしたという。当時は「旬子」を「みつこ」と読んでいたが、今は「じゅんこ」と読む。蛇足だが、「みちづれ」のヒットで知られる牧村三枝子とは関係ない。
 さて、「銀恋」は「街から街へつむじ風」という裕次郎映画(61年)の挿入歌だったが、曲がヒットしたため、浅丘ルリ子を相手役に「銀座の恋の物語」という映画が62年に制作された。男の友情と裏切り、事故で記憶を失い姿を消した憧れの女性を主人公が見つけ、「銀恋」を歌って記憶を取り戻させるというベタな筋書きだが、裕次郎・ルリ子、そして日活の全盛期だった時代の映画ということで、勢いが作品のレベルを上げ、ヒットした。

*1 オリコン以前の時代で、正確な売り上げ枚数は不明だが、400万枚近いといわれる。
*2 この「いろは歌シリーズ」の「グッドナイト」で触れたが、松尾和子は59年に「グッド・ナイト」で和田弘とマヒナスターズとデュエット、そのB面がフランク永井とのデュエット「東京ナイトクラブ」という「豪華盤」でレコードデビュー。翌年、マヒナとの「誰よりも君を愛す」でレコード大賞を獲得、後にマヒナと64年の「お座敷小唄」、66年の「銀座ブルース」などのヒットを飛ばした。
*3 「キタガワレコード」というHPの2002年12月15日号に「スターまるかじりインタビュー」と題して牧村旬子との1問1答が掲載されており、牧村旬子が石原裕次郎とのデュエットのいきさつを次のように答えている。
そうねぇ…。ある日突然、事務所の人に石原裕次郎さんとレコーディングするって言われて、日活のスタジオに連れて行かれたのよ。裕次郎さんとお会いするのはこれが初めて。裕次郎さんは、わたしの顔を見た途端「お前さん、歌手なんだから間違えるなよ」とおっしゃって…。それで2回くらい練習して吹き込んだのが「銀座の恋の物語」なの。

<曲名が「ぎ」で始まる歌>祇園小唄(藤本二三吉など)、ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)、逆光線(Char)、ギターを持った渡り鳥(小林旭)、ギター仁義(北島三郎)、ギャランドゥ(西城秀樹)、ギリギリchop(B`z)、銀色の道(ザ・ピーナッツ、ダーク・ダックス)、銀河鉄道999(ゴダイゴ)、銀河のロマンス(タイガース)、ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)、銀座カンカン娘(高峰秀子)、銀座九丁目は水の上(神戸一郎)、銀座の雨の物語(小西博之&清水由貴子)、銀座の雀(森繁久弥)、銀座ブルース(松尾和子&マヒナスターズ)



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