日本列島全体がバブルに浮かれ始めた1985年ごろ、わが国でもディスコが隆盛となり、東京の盛り場では夜遅くまで踊りに興じる若い男女が数多くいたようだ。私は東京に転勤したばかりで、元々リズム音痴で踊るのは大の苦手でもあり、ディスコにはついに行かなかったが、カラオケの店に行くと、若い女性がディスコミュージックを時には踊りながら歌っている姿を何度も見かけた。中でも人気だったのが荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」や「Dance Beatは夜明けまで」で、「オギノメちゃん」はWinkら*1とともに、ユーロビートと呼ばれていたわが国ディスコサウンドの代表的歌手となった。 |
荻野目洋子は女優・荻野目慶子の妹で、1968年12月10日生まれ。ウィキペディアなどによると、小学校4年生の時「ちびっ子歌まねベストテン」(テレビ東京系)でチャンピオンになったのをきっかけに芸能活動を開始し、最初は小学生の女子3人グループ「ミルク」として1979年4月にレコードを出した*2がヒットせず、翌年には事実上解散*2となった。83年、中学3年の時にテレビアニメ「みゆき」(あだち充原作)のヒロイン若松みゆきの声を担当、翌年4月、高校進学直後に「未来航海〜Sailing〜」でソロ歌手デビューした。 |
「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」は85年11月にリリースされた彼女7枚目のシングルで、オリコン5位、86年の年間順位12位という最大のヒット曲となった。 |
この曲の原曲Eat You Up*3を歌ったのが英国のアンジー・ゴールドという女性シンガーで、82年の第11回東京音楽祭に来日、Get It Over Withという曲で銅賞を受賞*4したことがある。日本でも彼女のデビューシングルとして発売され、そこそこ注目されたものの、後は鳴かず飛ばずだった。そのアンジーが85年に再起をかけてEat You Upをリリース、これをカバーしたのがオギノメちゃんの「ダンシング・ヒーロー」だったのである。 |
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※曲名が「E」で始まる歌
Endless Game(山下達郎)、Endless sorrow、evolution(浜崎あゆみ)、END OF SORROW(LUNA SEA)、Escape、Everything(MISIA)、ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜(森口博子)、Everlasting (BoA)、Everybody goes ―秩序のない現代にドロップキック、Everything〈It's you〉(Mr.Children)、 Everything 、EXIT(EXILE)、Everyday カチューシャ(AKB48)、Eyes to me(DREAMS COME TRUE) |