明日  I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役



惰学記




Cavalleria Rusticana の間奏曲

 「次回はE」と予告したのに、気が変わって「C」の曲をもう一つ書くことにした。理由は、「C」で書いた「Crying In A Storm」はもともと「涙の太陽」という題だったし、「Cinderella Summer」はカタカナの「シンデレラサマー」という曲なので、何となく反則ワザを重ねて、Cの回をクリアしたようで、気になって寝覚めが悪いからである。
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 で、「正統」C回は、オペラ「Cavalleria Rusticana*1」の有名な間奏曲について書く。この曲との出会いは高校時代にさかのぼる。11月5日のD回「Danny Boy」で触れた高校の音楽教科書に載っていたのである。元々はオペラの間奏曲なので、歌詞は付いていなかったはずだが、教科書では、美しいメロディーに、聖母マリアを讃える歌詞*2がつけられていた。下に載せた楽譜の4段目の最初の部分が「アベマリーーア」という歌詞になっていたのが印象的で、「Danny Boy」の注にも書いたように、当時の親友が歌唱テストでこの歌を見事に歌い上げたこともあり、その教科書で初めて知った曲では最も忘れられない曲となった。しかし、その時は曲の由来などは知らないまま、「Danny Boy」の回で書いた事情で教科書を返してしまったので、以来ずっとそのメロディーが頭の中に住み続け、「あれは何という曲だったのだろう?」という疑問が40年近くも頭を離れなかった。
 ところが、市長になってしばらくしてから、親戚の結婚式で聖歌隊がこの歌を歌うのを聞き、「あっ」と思って聖歌隊の女性に曲名を尋ねた。彼女は早口で「Cavalleria Rusticanaです」と答えたようだが、ちゃんと聞きとれず、問い返す時間もなくて謎は持ち越されたが、その約半年後、市役所で昼休みに流れる名曲の1つとしてこの曲がかかったのである。
 今度こそと思い、クラシック音楽に強い職員に「あれは何という曲や?」と聞いた。「マスカーニというイタリアの作曲家のオペラCavalleria Rusticanaの間奏曲です。マスカーニは他に有名な作品はないですが、この曲は世界的に知られています」という返事だった。
 40年来の謎が解けたと思ったら、「千の風になって」の秋川雅史が05年のアルバム「威風堂々」に「アネモネ」という題で松井五郎*3が詩をつけたこの曲を収録した。集まり始めると、何十年も分からなかった情報があちこちから一気に集まってくるのが不思議だ。
 
*1 ウィキペディアなどによると、「Cavalleria Rusticana」は1880年にイタリアの小説家ジョヴァンニ・ヴェルガが出版した小説を自身が戯曲化、これをピエトロ・マスカーニが1幕物のオペラに作曲した。題名は「田舎の騎士道」といった意味で、上演時間は70分。男女入り乱れての愛憎劇で、マスカーニは作品をコンクールに出し、圧倒的な支持を受けて優勝した。間奏曲は恋のもつれから決闘へと展開する間に演奏されるもので、美しいメロディーが場の緊張感を和らげてくれる。マスカーニはこの間奏曲を先に作っていたようで、オペラを作曲した際に、自信のメロディーを挟み込んだようだ。
*2 多分、イタリアでつけられた歌詞を訳したものだと思うが、歌詞の由来は分からない。
*3 松井五郎は安全地帯や工藤静香に多数の詩を書いている作詞家で、最近では坂本冬美、ビリーバンバンの「まだ君に恋してる」なども手掛けた。



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