明日  I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役



惰学記




Non ho l'età(夢みる思い)

 今回は1960年代後半に、多くの若者(私もその一人だった)を魅了したイタリアの美人歌手ジリオラ・チンクエッティの登場である。1947年生まれ、ベビーブーマー世代の彼女は63年、15歳の時に新人コンテストで優勝、翌64年サンレモ音楽祭に初出場し、Non ho l'etàを歌って優勝、勢いに乗ってユーロビジョン・ソングコンテストにも出場し優勝した。
 「夢みる想い」という邦題がつけられたこの歌は、魅力的なイントロと、彼女の抑えた声での「ノノレター ノノレター ぺラマルティ」という歌い出しで心をひきつけた。A、A’、B、A’という典型的な二部形式のメロディーで、A、A’はスローに淡々と、B部分は一転して感情をこめて強く歌いあげるメリハリが素晴らしかった。日本に彼女の熱狂的ファンを育てるとともに、カンツォーネのブーム*1を起こした記念碑的な名曲だと思う。
 さて、カンツォーネ(canzone)はイタリア語では単に歌という意味らしい。フランスの歌はご存知の通りシャンソン(chanson)で、多分この2つは同じ語源から来ている。一般的にはカンツォーネはクラシック以外のイタリア歌謡全般の意味で使われ、古くは「フニクリ・フニクラ」や、ナポリ民謡と言われた「帰れソレントへ」「オー・ソレ・ミオ」「サンタ・ルチア」などもカンツォーネに含まれる。しかし、私たちの感覚ではチンクエッティに代表される60年~70年代にヒットしたイタリア生まれのポップスを指すことが多い。
 チンクエッティは「夢みる想い」以後も65年の「ナポリは恋人」、66年の「愛は限りなく」、69年の「雨」、70年の「つばめのように」、72年の「恋よまわれ」など着実にヒットを飛ばし*2、「愛は限りなく」では2度目のサンレモ音楽祭優勝を果たした。その後79年に結婚、「太陽のとびら」を最後に引退したが、子育てが一段落した89年に復帰、今も活躍しているという。森山良子と同年代、まだまだ素敵な声を聞かせてもらいたいものだ。
 
*1 弘田三枝子や伊東ゆかりをはじめ多くのポップス系歌手がチンクエッティらの曲をカバーしたほか、特に伊東ゆかりは65年のサンレモ音楽祭に出場し、「恋する瞳」で入賞を果たした。
*2 前々回のジョニー・ソマーズと同様、「夢みる想い」はもちろん、「愛は限りなく」や「雨」など日本語版も多く出している。
<タイトルが「N」で始まる曲は意外に少ない。主な曲を挙げる>Necessary(ELT)、NEO UNIVERSE(L'Arc〜en〜Ciel)、NEVER END(安室奈美恵)、NEVER EVER、No way to say(浜崎あゆみ)、NEVER GONNA GIVE YOU UP(倉木麻衣)、NOT FOUND(ミスチル)
20歳前後のジリオラ・チンクエッティ(ベストアルバムに収録されていた写真らしい)


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