明日  I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946~2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談 / 志談 市談 私談

市民が主役



惰学記




Pussy cat

 タイトルが「P」で始まる曲の二つ目は、「マザー・グースの詩」といわれる英国の伝承童謡のうちの1曲である「Pussy cat*1」だ。様々なエピソードを交えて書くことにする。
 中学2年の時、私たちの学年担当の英語教諭が米国に留学したため、2学期から女性の臨時講師が授業を代行した。その先生が教えてくれたのが、子猫が女王に会いにロンドンに行ったというこの歌だ。歌詞は“Pussy cat,pussy cat,Where have you been? ”“I've been to London to visit the Queen”“Pussy cat,pussy cat,What did you do there? ”“I frightened a little mouse, under her chair*2”である。たぶん当時、現在完了について習っていたので、この歌の構文がお手本になると考えて、この曲を教えたのだと思う。
 「英語で本三昧」というホームページに、この歌についてのうんちく話が記載されている。それによると、この歌にまつわる話は16世紀の英女王エリザベス1世にさかのぼる。そのⅠは、ある日王宮の女官の飼い猫が王座の下にもぐりこみ、尻尾で女王の足を触るという「大事件」が起きた。哀れ子猫はお手討ちかと誰もが震え上がったが、女王は「ネズミさえ取ってくれればいいのよ」と赦してくれてこの歌ができたという「誕生秘話」。
 そのⅡは、200年余り後、ビクトリア女王に謁見した貴族が女王に「女王陛下にメッセージはないかと娘に聞いたら、『陛下の椅子の下に住んでいるネズミをください』と娘が言っていた」と話し、女王はとても喜んだという話。そのⅢは、戦後若くして戴冠したエリザベス2世が空軍兵の家族を訪ねた時、小さい男の子が「あれっ?Pussyはどこ?」と聞いたので女王が「ごめんなさい。今日は連れてこなかったのよ」と謝ったというエピソードである。有名な英国の3人の女王*3が登場するのが話のミソで、この子猫の話が500年近くも語り伝えられてきたことがわかる。それほど英国では親しまれている童謡らしい。
 
*1 「Pussy cat」は英語ではかなり一般的な言い回しで、1965年の米国映画「何かいいことないか子猫ちゃん」の原題は「What's New, Pussycat?」である。この映画はウディ・アレン脚本でアレンのほかピーター・ セラーズ, ピーター・オトゥール, ロミー・シュナイダーら豪華キャストのコメディーで、バート・バカラック作曲の主題歌をトム・ジョーンズが歌っていた。なお、pussyは女性器を意味する卑語として使われることがしばしばあるので、我々はあまり使わない方が無難なようだ。
*2 訳するまでもないと思うが、大体次のような内容だ。「子猫ちゃん 子猫ちゃん どこへ行ってたの?」「女王様に会いにロンドンまでいったの」「子猫ちゃん 子猫ちゃん そこで何したの?」「女王様の椅子の下のネズミに噛みついたのよ」。Frightenはおどかすとか、ぎょっとさせるという意味だが、この場合は噛みつくぐらいが適訳か。
*3 エリザベス1世(1533~1603)は1558年に即位、45年在位した。ビクトリア女王(1819~1901)は1837年に即位、63年余在位した。エリザベス2世(1926~)は1952年に即位、在位期間は60年を超え、現在は英国史上最高齢の君主として日々記録を塗り替えている。なお、「惰学記」の数シリーズ「通算139年」の回(2009年1月13日)で、この3女王のことを書いている。




<back>

 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946~2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談 / 志談 市談 私談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp url