I will support Ohashi For tomorrow.
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談



「鈍感」病

 余談独談が2週続くことになったが、別に「惰学記」が種切れになったわけではない。ホットな話を書いておきたかったので、順番を変更したのをお許しいただきたい。
 市議会の本会議が行われた3月6日、たまたま午前中の会議が早く終わったので、執務室でテレビをつけたら、参院予算委員会の中継をやっていた。自民党の田村公平議員(高知選挙区)が、高知県の1月の有効求人倍率が0.46倍だったことに触れて、「毎週地元の人に『お前に恨みはないが、仕事がない』と言われ、国会議員をやることに空しさを感じる」「郵政の問題に余り触れたくないが、高知県では多くの局が集配局でなくなり、時間外窓口もなくなった。『現行水準維持』の付帯決議が守られていない」と質問していた。
 田村議員は元々郵政民営化反対派で、複雑な思いが伝わってきたが、答弁に立った菅総務大臣は「集配局が廃止されても、郵便局は存続し、郵便、貯金、保険のサービスは従来通り提供する」と答え、地域格差の問題については、土佐清水のサバがとても評判が良いことに触れ、地域の特徴や魅力を育てる政策を打ち出すと述べた。これに対し田村議員は「土佐清水から高知市内まで4時間は見ておかなければならないような道路事情で、新鮮なサバを運搬することも容易でない。地方の道路整備が進まないのに道路特定財源廃止論議が行われる。政権与党にいながら、政治不信を感じる」と地方の悲哀を訴え、「これで美しい国づくりをどう進めるのか」と安倍総理にも迫った。だが、総理は「地方を見捨てようとは思っていない。地域の活性化なくして国の活力はない。インフラ整備が遅れている所もあり、本当に必要な道路は作っていく」とは答弁したものの、道路特定財源については、「揮発油税を含めた財源が自動的にすべて道路に行く仕組みはなくす」と譲らなかった。
 聞いていて私も、田村議員の嘆きに思わず「その通り!」と叫びたくなったが、翌日の新聞などの扱いは冷たいものだった。たまたまこの日は、浅野史郎・前宮城県知事が東京都知事選出馬を正式表明した日で、都知事選に紙面を取られたことがあったかもしれないが、大阪本社発行版(高知県もエリアである)の全国紙では、毎日と産経が田村議員の質問を全く無視、少しでも載せたのは読売、朝日、日経の3社だった。朝日と日経は委員会のやり取りを記録する欄に論評なしで掲載しており、一般の記事として扱ったのは読売新聞だけ。しかも記事のトーンは、自民党が夏の参院選の勝負所となる「1人区」の候補者4人を質問者に立て、「4人は地域格差問題に関連付けて新幹線や道路の整備を“陳情”するなど地元へのアピールに努めた」と、選挙目当ての質問というニュアンスを強調したものだった。東京で取材をしている記者には地方の悲哀は全く目にも耳にも入らないらしい。「鈍感力」も結構だが、中央のマスコミには地方への「鈍感」病が蔓延している。


<back>
 HOME / ごあいさつ / 自分史(1946〜2002) / 父との別れ / 憂楽帳 / 惰学記 / 父の思い出 / 後援会 / 大きなうた / 余談独談

 大橋建一へのご意見等は、こちらから。  E-Mail : info@ken-ohashi.jp