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たまの駅長だより

 久々に貴志川線のことを書く。岡山の両備グループが設立した和歌山電鐵鰍ェ昨年4月に南海電鉄から継承した貴志川線(14.2km)は、グループの総帥である小嶋光信社長から飛び出す「いちご電車」「おもちゃ電車」の投入など独創的なアイデアによる誘客作戦の数々がヒットし、県と和歌山・紀の川両市の財政的支援、沿線住民グループの努力と相まって国交省鉄道局が「赤字ローカル鉄道再生のモデル」というほどの実績をあげている。
 何といっても最大の功労者は終点貴志駅(紀の川市)の「ネコ駅長たま」である。駅隣の雑貨店の飼い猫3匹のうち小嶋社長が「これぞ招き猫」と惚れ込んだのが「たま」で、今年1月5日、「民鉄初の」ねこ駅長に委嘱された。関連グッズが次々売り出されて大当たりとなり、ブロードキャスターやめざましテレビなどで取り上げられ、キムタクが番組でコメントしたこともあって、駅長に会いたい子どもや若者が全国から来るようになった。
 常勤トップの常務(社長、専務は岡山在勤)に運転資格を取らせ、「常務が乗務します」と宣伝したかと思えば、若い女性を運転士に採用して一番電車に起用するなど常に話題を提供。九州新幹線を手がけた水戸岡鋭治氏がデザインする地元特産のいちごをイメージした「いちご電車」プランを発表し、サポーターを募集。車内に寄付者のネームプレートを掲示して約1000万円を集めた。昨年8月いちご電車が走り出すと、絵葉書や缶バッジ、Tシャツ、帽子、ペーパークラフトなどを次々売り出し、子どもをターゲットに、園児の書いた絵の車内展示はもちろん、いちご電車内でイチゴ狩りをさせたり、12月には赤白2色の「いちご電車」を「Xマス電車」に変身させ、今年はたま駅長にもサンタの服を着せた。
 改装第2弾として、隣接の海南市でおもちゃのネット販売を手がける「TJホールディングス」とタイアップして今年7月末から真っ赤な車体で車内に様々な玩具を展示し、お金を入れれば小さなおもちゃが出てくる「ガチャボン」も備えた「おもちゃ電車」が登場。大人向けには、乗客から募集した川柳をつり革に掲示したり、いちご電車は車内ライブ=歌声電車や「フォトコンテスト」も行ったし、11月に全国サイクリング大会が和歌山で開かれた時には、自転車を車内に持ち込める「サイクリング&ライド」も実施したのである。
 電車改装は単なるラッピングではなく、1編成2000万円もかけ、しっかりしたデザインの塗装を行い、車内も板張りにするなど本格的で、、南海電鉄時代は減り続けていた乗客数が上昇に転じ、06年度は前年度を10%も上回る211万4000人に戻った。07年度も、4〜9月期の定期外乗客数は前年度比プラス8.5%、南海時代と比べると18.2%も増えた。
 「たま人気」にあやかって集英社から写真集「たまの駅長だより」が発売され、全国のネコ党を中心によく売れ、版を重ねている。私の「雑学自典」ではとてもかなわない。


たまの駅長だより たま駅長
写真集「たまの駅長だより」は全国のネコ党によく売れているようだ


サンタ姿に変身した「たま駅長」


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