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一衣帯水

 余談独談「坐骨神経痛」の回にも書いたが、今年は和歌山市と中国山東省・済南市が友好都市提携してから25周年という節目の年なので、11月始めに済南市を公式訪問し、記念行事に出席した。5年前、20周年の時も済南市を訪れているので、2度目の訪中だった。
 前回は関西空港から上海に行き、上海で一泊後、空路済南を訪問、済南には2泊して今度は北京に向かい、北京で一泊して帰国したのだが、今回は関西空港から山東半島の青島空港に直行、そこから高速道路をバスに揺られ、済南入りした。済南と青島は同じ山東省とはいえ400km近く離れており、バスの旅は4時間半に及んだが、海沿いの青島から西へ西へと進む高速道路の両脇は、果てしなくポプラ並木が続くという単調な景色だった。
 しかし、関西空港から青島までの空路はわずか2時間50分で、「近い」と実感した。前回は上海に向かったので、長崎県の五島列島を過ぎて東シナ海に入ると、下はどこまで行っても水で、海の彼方と思ったが、今回のフライトは、関西空港を離陸後、しばらく西へ飛んでから北西に針路を取り、日本海を越えて釜山あたりから朝鮮半島を斜めに縦断、ソウル上空で西南西に向きを変え、黄海を横断して青島に入るコースで、日本海も黄海もあっという間に過ぎて陸地になる。36年前、田中角栄内閣が誕生し、日中国交回復が実現した時、両国首脳のあいさつなどで日本と中国の間柄をしばしば「一衣帯水」と表現したのを思い出した。「一衣帯水」は「一筋の帯のように狭い水で隔てられているだけのお隣」という意味で、「海や川によって隔てられているが、近いこと」を言う時の枕詞に使われる。
 さて、中国の発展は相変わらず目覚ましい。北京五輪は終わったが、2010年には上海で万国博が開かれるし、済南市でも来年、日本でいえば国体に当たる第11回全国スポーツ大会と、植樹祭や花博のような第7回国際園林博覧会が行われることになっており、大変な建設ブームが訪れていた。スポーツ大会の会場施設は市中心部から少し東のメインストリート沿いの81haを再開発して建設中で、6万人収容のスタジアムと直径120mの円形体育館、テニスコート、プール、選手村、ホテルが来年春までには完成する。太陽光発電や地熱エネルギーを活用した省エネ設備で、総工費は30億人民元(約480億円)という。
 今回の訪問は、記念式典で友好都市関係強化に関する覚書に署名したほか、和歌山市の吹上小学校の姉妹校である勝利大街小学校の学習参観、学生数32000人という済南大学見学、パナソニックの合弁会社「山東松下電子信息有限公司」の液晶テレビ工場見学など中身が濃かったが、途中の交通マナーは相変わらずで、事故が起きないのが不思議と思えるほどだ。連夜の祝宴も例によってアルコール度数56度の白酒(パイチュー)による乾杯攻勢で、「病み上がりだ」と辞退したのに、結局毎日10回以上杯を干す羽目になった。


11月4日の式典で、済南市の張建国市長(右)とともに 和歌山市と済南市の友好都市関係強化に関する覚書に署名した

宿泊先のホテルの窓から見た済南市街には高層ビルが立ち並ん でいる=手前に大きく写っているのは玉泉シンプソンホテル (屋上の大看板はSINOERという中国の男性ファッションブランドの広告)
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