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謎の鏡

  5月の連休期間に3泊5日の強行日程で5年ぶりにカナダの姉妹都市リッチモンドを訪れた。姉妹提携35周年記念行事に参加するためで、メンバーは私と市議会議長、市議2人、市国際交流課長、通訳の国際交流員、随行の秘書課と議会事務局職員の計8人、先発し、カナダ東部を回ってきた和歌山市姉妹都市親善協会の訪問団27人と現地で合流した。
  リッチモンド市は2010年冬季五輪が開催されるバンクーバー市の南に隣接し、バンクーバー空港はリッチモンド市にある。ベッドタウンとして急成長し、五輪のスピードスケート会場となっていることもあり、市内は建設ブームだ。協定を結んだ1973年当時は農業と漁業が中心の約1万人の町だったのが、今や18万人を超す近代都市に変身している。
  5年前は妻も私費で訪問団に同行したが、今回は参加せず、英語力に不安のある私は心細かったが、通訳のマシュー・マッコーリー君やリッチモンド市親善協会の有力メンバーであるジム・コジマさんらの助けを得て、まあまあ無難に日程をこなすことができた。前回と違って、マルコム・ブローディー市長や親善協会メンバーの多くと面識があり、この間「愛・地球博」の時に訪日した市長らとカナダ館で再会したし、その時市長は和歌山市も訪問しているので、こうした交流を通じて気心が知れていることも幸いしたようだ。
  さて、出発時の団員の荷物に一つ変わったものがあった。平たい段ボール箱である。リッチモンド市はカナダ西海岸の最南部にあり、国境を越えると米国ワシントン州だが、同州の州都はイチローのマリナーズで有名なシアトルだ。実は通訳の国際交流員マシュー君はシアトル出身で、空港には彼の母と弟妹が約200kmを車で走り、彼の顔を見に来ていた。「不思議な荷物」は家族へのお土産に買った「ウォシュレット*」だったのである。
  水洗トイレの便座から水が出てお尻を洗ってくれるウォシュレットは日本で発明された画期的なトイレ用具で、最近は多くの家庭に普及しており、国内ではホテルの個室に標準装備するところが多い。しかしながら、ご存知かと思うが、海外ではほとんど普及しておらず、米国や中国へ輸出されているものの、まだまだ知られていないのが実情という。マシュー君は日本でウォシュレットの素晴らしさを体験し、家族にプレゼントしたら喜ばれると考えて、今回の訪問時に持っていくことにしたわけだ。親孝行な交流員である。
  さて、滞在したホテルのトイレもウォシュレットは当然なく、あれに慣れてしまった身にはつらかった。そこそこ高級なホテルだが、国内のホテルだと普通にある歯ブラシやヒゲソリもない。夜眠れなくて缶ビールを探したが、冷蔵庫には入ってないし、各階の自動販売機にもアルコール類はなかった。一番不思議だったのは、トイレの便座に座ると目の前に全身が映る鏡があったことだ。これを見ながら用を足すのは落ち着かなかった。

  *なお、ウォシュレット(washlet)はTOTOの商品名で、厳密には「温水洗浄便座」とすべきだそうだ。


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