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四万温泉
 関西人にはあまりなじみがないが、群馬県中之条町の四万温泉と言えば、東京近郊の人にはかなり知られた歴史の古い温泉場で、私も新聞社時代に同僚と行ったことがある。
 四万温泉のある中之条町は、群馬県北西部にあり、北は新潟県六日町市に接し、南に隣接する東吾妻町には最近話題の八ツ場ダムがある。アクセスはかなり不便で、車だと関越道の渋川伊香保インターから国道17号線、353号線を通るか、月夜野インターから17号線、145号線を経て中之条で353号線に入るのが普通で、都内から3時間以上かかる。鉄道だと、上野から上越線、吾妻線経由で中之条まで特急で2時間(新幹線でもほぼ同じ)、中之条からバスで40分、あるいは東京駅から1日1往復の直行バスで3時間半という。
 元々群馬県は温泉が多く、伊香保、草津、水上、嬬恋などは全国的にも有名である。四万温泉はアクセスが不便な分だけ俗化もしていないので、なかなか良い雰囲気だ。開湯伝説は、平安時代の989年、源頼光四天王の1人・碓氷日向守貞光が越後から読経しながら夜の山越え中に、「読経の誠心に感じて四万の病悩を治する霊泉を授ける」という神託を聞き、翌朝に湧出する温泉を見つけ、この地を四万の郷と名付けた*1というものである。
 30年近く前に読んだ夏樹静子さんのミステリー「国境の女」*2は、商社マンの夫が海外赴任中に殺され、ヒロインが事件を追うという話で、国内の重要な舞台が四万温泉だった。だが、四万温泉のことを私が書こうと思ったきっかけは、昨年の酒井法子の事件である。
 2005年3月から半年間放映されたNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」に、酒井法子はヒロインの母役で出ていた。「へー、のりぴーが母親役ねえ」と驚いたものだった。
 物語は、高崎市の高校生であるヒロイン木戸優(本仮屋ユイカ)の父(緒方直人)が経営する工場の製品をめぐって納入先とトラブルになり、一家は家を手放し、父と娘は工場に寝泊り、母親(酒井法子)は友人(川原亜矢子)の両親(児玉清、由紀さおり)が経営する四万温泉の旅館の仲居となって一家は離散。工場は結局倒産し、優は学校でも孤立するが、サイゴウジョンコという地方競馬の競走馬とめぐり合って、学校に行かず馬の世話を手伝うようになる。サイゴウジョンコは中央競馬でも活躍する馬に成長するが、その後もさまざまな事件が起き、親子、夫婦、友人の間で葛藤が繰り広げられる展開だった。
 他の出演者は田村高廣、藤村俊二、三林恭子、渡辺徹らで、サイゴウジョンコが中央競馬に挑戦する場面では本物の武豊騎手がジョッキー役で出演した。ただ、改めてNHKのホームページで「ファイト」のあらすじを読むと、ウジウジした話だったような気もする。
 ウィキペディアによると、番組終了直後から、「ちゅらさん」のような続編制作を望む声が殺到したと言うが、酒井法子が芸能界を離れざるを得なくなり、実現は不可能のようだ。


*1 四万温泉協会のホームページには、この開湯伝説とともに、平安時代初期の桓武天皇時代(9世紀初頭)に征夷大将軍・坂上田村麻呂が遠征途中、この地に泊まり入浴したのが始まりとする説も記載されている。
*2 1983年刊行の講談社ノベルス(後に講談社文庫にも)。


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