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東日本大震災
 3月11日午後2時46分に発生した三陸沖を震源とするM9.0の巨大地震*1により、東北地方と北関東の沿岸部に、かつてない規模の大津波が押し寄せ、あっという間に陸地部に襲いかかって、多くの住民を家屋もろとも飲み込んだ。被災地の住民の皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、尊い生命を落とされた方々のご冥福を衷心よりお祈りしたい。
 和歌山市は震度1だったが、市役所でもかなりの揺れを感じ*2、日本列島全域が津波の危険にさらされた。和歌山県にも23時間にわたって大津波警報が出され、和歌山市も沿岸部住民に避難勧告を出した。幸い県市とも人的被害はなかったが、タイやクロマグロなどの養殖施設と太地町のイルカ用生け簀、漁船など約9億6000万円の被害*3が出たという。
 テレビを通して伝わる東北地方の太平洋沿岸全域の悲惨な状況には息を呑むばかりだ。いくつかの市や町で、住民の半数以上が津波の犠牲となり、岩手県大槌町では役場が流され、対策会議を開こうとしていた町長ら職員35人*4が津波に流され、町長は遺体で発見された。宮城県南三陸町では25歳の女性町職員が防災行政無線でぎりぎりまで「早く逃げてください」と町民に呼びかけ続けて逃げ遅れた。死者・安否不明者は2万人を超えた*5。
 今回、被害が大きかった場所の一つ、岩手県大船渡市には09年7月末に全国港湾都市連絡協議会総会が開催された時に訪れたことがある。その時、迎えのバスで新幹線一ノ関駅から大船渡まで約2時間走り*6、寄港中の豪華客船「飛鳥U」を見学した。その大船渡港も、総会会場、宿泊先のホテル、夜飲みに行った大船渡駅前……すべて今は跡形もない。
 三陸海岸は過去何度も津波被害を受けたことがあり、国内では津波対策がしっかりしていた地域と言われていた。岩手県宮古市田老地区には「田老の万里の長城」といわれる高さ10m、長さ2.4kmで]字型に二重になった津波防波堤が建設されていた*7が、今回の大津波はそれを軽く超えて地区内に押し寄せ、この地区だけで数百人が安否不明だという。
 どれほどの備えをしても、それを超える規模の天変地異に襲われたらひとたまりもないわけで、30年以内に60〜70%の確率で発生すると気象庁が発表している東南海・南海地震の大津波被害(今のところ和歌山市での予測はM8.4で最高4m)を受けるとされる和歌山市の行政としては、今後どういう備えを最優先にすべきか改めて考え直す必要がある。
 和歌山市が11日に出した避難勧告の対象者は約4万人だったが、避難したのは886人だった。うち約500人は和歌浦地区とその周辺の方々で、他地域の防災意識はまだまだ低いと感じた。津波の時はとにかく高台に逃げるということを徹底させなければならない。
 それにしても福島原発の状況は依然深刻だ。国の総力を挙げ鎮圧に当たってほしい。



*1 気象庁の命名は東北地方・太平洋沖地震だが、報道機関の呼び名は東北・関東大震災、東日本大震災、東日本巨大地震などまだ統一されていない。しかし最近は「東日本大震災」が優勢になっており、今回のタイトルも東日本大震災とした。阪神・淡路大震災の時も当初気象庁は「兵庫県南部地震」と命名したが、マスコミに不評で、後に政府が「阪神・淡路大震災」で統一した。
*2 和歌山市の震度は1だったが、市役所で勤務中の職員は一様に「かなり揺れて怖かった」と言っていた。
*3 近畿大学水産研究所(白浜町)は世界で初めてクロマグロの養殖に成功したことで知られるが、今回の津波により、生け簀で飼育中のクロマグロ約4400匹中、体長約35cm、重さ約2kgの零歳魚を中心に120匹ぐらいが死んでいるのが見つかった。太地町ではイルカを飼育していた生け簀が流され、14頭が死亡したという。
*4 大槌町の職員は総勢約130人という。
*5 3月21日現在。もちろんわが国の自然災害では戦後最大の犠牲者数である。過去、最大の犠牲者を出したのは1995年の阪神・淡路大震災(死者不明約6400人)、次いで1959年の伊勢湾台風(同約5100人)である。
*6 09年8月18日の余談独談「飛鳥U」に書いたことがある。バスは一ノ関駅から宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市を通って海岸線沿いに大船渡まで走るが、経由地である気仙沼と陸前高田の町並みや海岸も、見るも無残な姿で、私としては何とも言えない気持である。また、バスの窓から何度も見えたJR大船渡線の線路は今回の津波でグシャグシャになって、列車が横転したり脱線したりした映像が何度も流れた。
*7 下の地図を参照ください。



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