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高校野球
 2011年度の全国高校野球和歌山県大会は、決勝戦で市立和歌山高校を7-1で降した智辯学園和歌山高校の7連覇で幕を閉じた。智辯は創部33年目*1だが、夏の大会は19回目、春の選抜を含めると甲子園出場通算29回、夏2回、春1回全国優勝がある若き強豪だ。
 だが、今年の智辯は春の県大会決勝で箕島に敗れ、夏の県大会はシード2位、ピッチャーは何人もいるが、決定的なエースがおらず、バッティングも例年に比べて長打が少なく小粒なところから、「今年のチームは、さほど強くないのでは…」という見方もあった。
 しかし、夏の県大会に入ると、さすが実力校。2戦目の3回戦で日高に3-1とリードされ、「あわや」というところから8回に3点を取って辛勝したが、あとは2回戦9-4(対新宮)、準々決勝17-6(対海南)、準決勝11-2(対伊都)と調子を上げ、決勝戦に臨んだ。
 一方、唯一の和歌山市立高校である市立和歌山(以下市高)はノーシードで 1回戦から戦い、田辺に8-3、南部龍神に10-1と順当に勝ち上がり、3回戦は尾藤元監督の墓前に甲子園出場を知らせたい箕島。先制点を奪われ、その後も毎回ピンチに立つ苦しい展開だったが、2年生エース上投手が踏ん張って追加点を許さず、8回に追いついて、9回サヨナラという2x―1の劇的勝利を収めた。勢いづいた市高は準々決勝で桐蔭に5−2、準決勝は南部に7-2で快勝し夏の甲子園*2に「あと1」。たまたまこの夏は私のスケジュールが合って市高の試合を1回戦から欠かさずスタンドで観戦できたが、箕島に勝ったあたりからムードは盛り上がる一方で、準決勝終了時には「今年はいけるで」という雰囲気になっていた。
 しかしそう甘くはなかった。それまで長打が少なかった智辯打線が火を吹き、初回いきなり3番の左打者山本が市高の左投手・大野から本塁打を放ち、続く4番道端の三塁打などで追加点を許した。2回にも走者一塁から1番打者の嶌(左打ち)に本塁打を打たれ、あっという間に4点のリードを許した。大野投手は昨秋の新人戦で智辯相手に好投しており*3、真鍋監督は左の好打者が多い智辯打線を序盤だけでも抑えてもらいたいと願って起用したようだが、結果は裏目に出た。残念だが力の差があったということで、結果はやむを得ない。市高・上投手ら2年生選手の成長に期待し、来年こそ甲子園を目指してほしい。
 さて、和歌山の高校野球史には誇るべきデータが2つある。1つは春夏の大会で複数回全国制覇した学校が桐蔭、向陽、箕島、智辯和歌山と4つある*4こと。他の野球が強い都道府県でも複数回優勝校は3つまでである。もう1つは県大会出場40校中20校が春夏どちらかで甲子園に出場していること。50%以上の学校が甲子園を経験している県は他に鳥取、島根両県があるが、共に全国優勝はない*5。和歌山は全体がハイレベルなのである*6。



*1 智辯和歌山高は比較的歴史が浅く、1978年開校、野球部は翌年1979年創設された。
*2 市高は校名(2009年改名)が市和商だった2004年に夏の全国大会に出場(3回目=1勝)、翌春も選抜出場(4回目=1勝)を果たしたが、以後甲子園から遠ざかっている。04年、05年のシーズンは現ヤクルトの川端選手が活躍した。
*3 この新人戦では智辯に勝った市高が優勝したが、次の秋の大会では初戦敗退だった。
*4 桐蔭(旧和歌山中)は春2回夏1回、向陽(旧海草中)は夏2回、箕島は春3回夏1回、智辯は春1回夏1回優勝している。東京は早実、帝京、日大三、神奈川は横浜、東海大相模、法政二、大阪はPL、浪商、大阪桐蔭、兵庫は報徳、関学、市神港。複数回優勝校が3つある都府県もこの4つだけである。
*5 鳥取県は夏の大会出場校が25校と全国一少なく、うち過半数の13校が甲子園に出場している。一方島根県は県大会出場が39校で和歌山より1校少ないが、21校が甲子園出場経験を持ち、比率は全国一である。ただ、両県とも甲子園での最高順位はベスト4である。
*6 和歌山県は春夏の甲子園での勝率こそ全国11位(夏だけなら4位)だが、優勝回数は全国3位(18回の愛知、大阪に次ぎ、神奈川、広島と並んで12回優勝している)、勝ち数は全国5位で、高校野球に関して一流県であることは間違いない。


試合終了後スタンドにあいさつする市高ナインら。健闘むなしく甲子園出場を果たせなかったが、応援席からは惜しみない拍手が送られた


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