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AKBと秋葉原
 年の瀬、紅白歌合戦、今年のヒット曲という連想から、今回はAKB48のことを書く。
 今や彼女たちのことを知らない人はいないはずだ。かつて、おニャン子クラブ*1を生み出した作詞家の秋元康氏が2005年にスタートさせた大人数の女性ユニットは毎年の「総選挙」や「じゃんけん大会」など常に話題を提供し、日本人女性ユニット界を席巻している。NHK紅白歌合戦は07年に初出場、08年は落選したが、09年からは今年も含め連続出場である。ただし、メンバーの入れ替わりは激しく、創設時のメンバーで今も在籍しているのは前田敦子、高橋みなみ、板野友美、小嶋陽菜、峯岸みなみ、平嶋夏海の6人だけだ。
 AKBという記号?が、昔は電気街といわれ、最近は「おたく」系若者の街として知られる東京・秋葉原の略称「アキバ」から来ており、その地にAKB劇場という専用劇場*2があることも知られるようになった。私も少し前にAKB劇場前まで行ったことがある。
 では48は何から来ているか、私は長い間人数だと思っていたが、違うらしい。結成当初、彼女たちが所属していた「office48」というプロダクション*3の社長・芝幸太郎氏の姓(芝=48)にちなんだという説もあるが、真偽は不明で、ウィキペディアによると、秋元康氏自身は「あくまで商品番号で意味はない」と語っているそうだ。もっとも、メーンのA組、K組、B組は各16人で、合計人数*4は時期で変動があるものの、おおよそ48人程度だ。
 さて、秋葉原はどう読むか。現在では駅名の読み方も地名*5も「あきはばら」とされているが、元をただせば1869(明治2)年12月に現在の秋葉原周辺で大火があり、明治天皇の勅命で「鎮火社」が勧請された。しかし当時の江戸っ子たちは江戸時代に防火の神として信仰されていた「秋葉大権現」が勧請されたと思い込み、社を「秋葉様」と呼んた。そして、火災時に緩衝地帯になるよう設けられた周囲の原っぱを「秋葉っ原」とか「秋葉ヶ原」と呼んだのが地名の由来*6で、読み方は「あきばはら」が正しいはずなのである。
 ところが、明治時代の半ばに当時の上野駅の旅客が増え、貨物まで扱えなくなったことから、上野から南へ貨物線を通すことになり、緩衝地帯だった秋葉原に貨物駅が1890年に開業した。この時、鉄道省の官僚が勘違いして「あきはばら」という駅名にしたそうだ。
 ウィキペディアによると、JRの駅名にはこの手の間違いが多く、高田馬場(たかだのばば)は「たかたのばば」、尾久(おく)は「おぐ」(地名は今も「おぐ」である)が元々の呼び名だった。埼玉県の熊谷(くまがや)も本来「くまがい」のはずだが、駅名が「くまがや」と誤記されたことから、市の正式名も「くまがや」になってしまったという。
 国鉄がJRになっても直らなかった明治時代の間違いが、「アキバ」と呼ぶ若者たちによって正された*7わけで、言葉を乱すのが常の若者が正しい日本語に貢献したことになる。



*1 おニャン子クラブは1985年4月から87年8月まで続いたフジテレビの「夕やけニャンニャン」から誕生した女性ユニット。オーディションで選ばれ、会員ナンバーが付いていた。新田恵利、国生さゆり、福永恵規、河合その子、高井麻巳子、城之内早苗、岩井由紀子、吉沢秋絵、渡辺美奈代、山本スーザン久美子、渡辺真里奈、工藤静香、生稲晃子、斎藤満喜子らのスター?を生み出した。
*2 JR秋葉原駅北西の中央通り沿い(千代田区外神田4-3-3)にあるドンキホーテ秋葉原店の8階にAKB劇場があり、メンバーが交代で毎日出演している。私は東京出張の折、空き時間を利用してAKB劇場前まで行ったが、もちろん中には入らなかった。
*3 現在彼女たちは、「Office48」を離れ、所属事務所はバラバラのようだ。
*4 A組、K組、B組のほかに4組(12人)、研究生(17人)がいる。このほか、全国に姉妹ユニットがある。
*5 JR秋葉原駅は千代田区外神田に、東京メトロの秋葉原駅は神田佐久間町にある。いずれも「あきはばら」が正式名で、東北で隣接する台東区秋葉原(町名)も「あきはばら」と読むことになっている。
*6 地名の由来についてはインターネット百科事典ウィキペディアなどによる。
*7 ただし、AKB48の公式ブログのURLはhttp://ameblo.jp/akihabara48/で、「アキバ」ではなく、「アキハバラ」になっている。


2009年12月、東京・秋葉原のAKB劇場前で


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