明日  I will support Ohashi For tomorrow. 大橋健一
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市民が主役



余談独談




ソチ五輪

 ソチ五輪について書く都合で余談独談が続く。ご了承いただきたい。前回のバンクーバー大会では、バンクーバーの隣にある和歌山市の姉妹都市リッチモンドがスピードスケート会場となり、日本スケート連盟会長の橋本聖子参院議員に日本選手団の合宿所確保などを依頼されて、リッチモンド市の姉妹都市委員会にお世話いただいたので、スピードスケートで日本選手の活躍ぶりが気になったが、結果は長島圭一郎、加藤条治が500mで銀、銅、女子のパシュート*1が銀メダルを取り、まずまずの結果にホッとしたのを覚えている。
 今回は、そんな絡みがないので気楽だったが、結局テレビの生中継は全く見なかった。最近、応援している選手やチームが出場するスポーツ全般を生放送で見るのが怖くて、プロ野球でも阪神タイガースの試合は、見ているとピンチになるような気がしてすぐ消すかチャンネルを変えてしまう。ソチ五輪も、中継が夜中ということもあったが、期待の選手がコケてしまうのを見るのが恐ろしく、結果が分かってから見ることにしたのである。
 さて、今回の日本選手団の成績をどう見るか。「金1、銀4、銅3」というメダル獲得数は、98年の長野(金5、銀1、銅4)を除けば過去最高水準*2で、4年前の「銀3、銅2」よりずっと良い成績だ。特にスキー・スノーボードでは2大会連続メダルなしだったのが、一挙に銀4、銅3を獲得、メダルの数だけでいえば長野の「金3、銀1、銅1」を上回ったのである。それでも何となく「〜に終わった」感がするのは、スケートが不振で、特に「史上最強」と騒がれた男女フィギュアが羽生結弦の金メダル1つに終わったためのようだ。
 しかし、よく考えてみると、男子フィギュアの高橋大輔は故障上がりだったし、町田樹はまだ成長途上の選手で、メダルを期待するのは酷というものだ。6位、5位は健闘といえる。女子の浅田真央は日本選手権3位のころから調子落ちなのに、期待をかけられ過ぎてプレッシャーでがんじがらめだったように見える。フリーで見事に立て直せたことに彼女の底力を感じた。鈴木明子、村上佳菜子ではキム・ヨナはもちろん、次々台頭する十代の新星に及ばないことも分かっていた。冷静に見れば、少なくとも団体戦が終わった段階で、結果は見えていた。そうした客観的状況に目をつぶってテレビマスコミは、メダル獲得が確実なようにあおり立て、日本の女子フィギュア陣を追い詰めたのではないだろうか。
 実は8年前のトリノ五輪の時に「テレビがなぜあんなに過剰なメダル期待をあおるのか理解できない。入賞圏内と思える選手はすべてメダル候補、メダルが期待できるレベルだと『金メダル』とはやし立てる(中略)自分たち報道ぶりが、選手の実力発揮を妨げたのではないかという反省のカケラも感じられない無責任報道が繰り返されているように思えて腹立たしい」と書いた*3が、テレビマスコミの体質は8年前から進歩がないようだ。
 
*1 ウィキペディアなどによると、パシュートは1チーム3人の団体競技で、女子は400mリンク6周(2,400m)でのタイムを競う。日本語では団体追い抜きなどと呼ぶ。3人目のブレードの一番後ろがゴールした時点のタイムが記録されるので、3人横一線に並んでゴールするのが基本となる。2006年のトリノ五輪から正式採用された。1回のレースでは最低でもチーム全員が1周は先頭を走行しなくてはならない。勝ち残り式トーナメントで行われ、2チームがメインストレートとバックストレートの中央から同時にスタートし勝敗を決める。バンクーバー大会では田畑真紀・小平奈緒・穂積雅子の3人で銀メダルを獲得したが、今回のソチでは高木菜那・押切美沙紀・田畑真紀チームが4位に終わった。
*2 06年までの冬季大会での日本のメダル獲得数は、1956年コルティーナ・ダンペッツォ(伊)=銀1。72年札幌=金1、銀1、銅1。80年レークプラシッド(米)=銀1。84年サラエボ(旧ユーゴスラビア)=銀1。92年アルベールビル(仏)、金1、銀2、銅4。94年リレハンメル(ノルウェー)=金1、銀2、銅2。98年長野=本文記載。02年ソルトレークシティ(米)=銀1、銅1。06年トリノ(伊)=金1。ということで長野に次いでよかったのは92年のアルベールヒル大会だった。今回の金1、銀4、銅3は内容的にもメダル数でも過去2番目の成績であることに間違いない。
*3 2006年トリノ大会は荒川静香の金1つに終わった。その時のテレビマスコミのあおり方に苦言を呈したのが同年2月24日の余談独談「ニュース報道雑感」である。中略部分以外も一部省略して引用した。


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