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三位一体改革


 自民党圧勝の総選挙結果をどう見るか。多くの人が語っているように、「郵政民営化是か非か」という単純な争点設定、すなわち法案の中身云々ではなく、小泉首相の「郵便事業をなぜ官がやる必要があるのか」という問いかけに、国民の多くが「そうだ」と感じた結果だろうが、一歩踏み込んで考えると、国民の多くがこの国の「役人天国」ぶりに愛想を尽かして、公務員を税金のムダ遣いの象徴のように思っていることの表れではないかと私は思う。
 考えてみると、このところ役人絡みの眉をひそめる話が多すぎた。我々から集めた年金基金を食いつぶしてきた社会保険庁、談合の温床となって検察のメスが入っているのにシラを切り続ける道路公団、そして大阪市で明るみに出た目に余るような職員優遇……。
 骨身を削り、血のにじむような努力を重ねて生き残りを図っても、突然の倒産やリストラで失業の憂き目を見ている民間の側から見れば、公務員は既得権に安住し、法律で手厚く身分保障され、余程のことがなければ首にならず、定年後も希望すれば年金受給年齢まで働かせてくれる上、民間より高額の年金をもらうのだから批判されるのも無理はない。
 マスコミも含め大多数の政界通は今回の解散前、「自民党分裂=惨敗→政権交代」を想定して「小泉さんの自爆テロ解散」などと批判していた。しかし、「役人天国」にウンザリしていた国民は、郵政民営化法案の否決を「既得権益擁護」派の改革つぶしと見たのである。
 これまでの自民党は官僚と一体だったから、公務員優遇には目をつぶる傾向があり、野党は労組との関係で、これまた公務員批判をしてこなかった。ところが小泉首相は世論の動向を敏感に感じ取り、「役人天国」を槍玉に挙げることで、「民間でできることは民間で」というスローガンを「葵の御紋」にして、念願の郵政民営化に誰もが反対できない雰囲気を作り上げたのである。見事な政治手腕に敬服するとともに、地方自治体も「役人天国」の一翼であり、厳しい批判を浴びていることを肝に銘じなければならないと改めて思った。
 「官から民へ」と並ぶ「小泉改革」のスローガンが「中央から地方へ」である。都道府県・市町村の首長、議長で構成する6団体が一致して求めているのが「三位一体改革」、すなわち「国庫補助負担金の削減」「国から地方への税源移譲」「地方交付税の改革」を一体的に実現させて地方への国の関与を廃止・縮減し、地方の実情に応じた事業が自主的・自立的にできるよう権限と責任を大幅に拡大する改革の実現である。しかし、中央省庁は自分たちの権限縮小につながるのを嫌い、税源移譲を伴う補助金削減に強く抵抗している。
 三位一体改革は郵政民営化ほどには国民の理解を得ていないのが心配だが、中央省庁の抵抗を排して「三位一体改革」を実現できるのは小泉さんだけではないかと思う。総理に次はぜひとも、骨抜きでない「三位一体改革」実現に果敢に取り組んでいただきたい。

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