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夕日凛々

 和歌山市は夕日が美しく見える場所が何ヵ所もある夕日スポットの町である。愛媛県双海町(現・伊予市)が「しずむ夕日が立ち止まるまち」という名キャッチコピーで一躍有名になったのに倣って、何かうまいコピーはないかずっと考えていたが、新聞社で見出しをつけていた時代の「悪癖」で、どうも語呂合わせしか浮かんでこない。最初に考えたのは、雛流しで有名な淡嶋神社のある加太海岸から見た夕日が素晴らしいので、これを「カナディアンサンセット」ならぬ「カディアンサンセット」ということで売り出そうかということだったが、加太だけしか通用しないし、いまいち和歌山らしさに欠けていて賛同者も少なかった。そこで性懲りもなく思いついたのが「夕日凛々のまち和歌山市」である。
  もちろん「夕日凛々」という言葉はない。子ども時代、「赤銅鈴之助」とともに大人気だったラジオドラマ「少年探偵団」の主題歌(壇上文雄作詞・白木治信作曲)の歌詞「ぼ ぼ 僕らは少年探偵団 勇気凛々瑠璃の色 望みに燃える呼び声は 朝焼け空にこだまする ぼ ぼ 僕らは少年探偵団……」で印象的だったフレーズ「勇気凛々瑠璃の色」から連想した造語である。「少年探偵団」は、戦後、江戸川乱歩が子ども向けに書いた名探偵明智小五郎と変装の名人である怪人二十面相の死闘を中心とするシリーズもので、明智探偵の助手小林少年とその仲間の少年探偵団員たちが連絡用などに持っている「BD(Boys Detectiveの略か)バッジ」はどんなものだろうかとワクワク想像した覚えがある。
  「勇気凛々」の「凛々」は「凛」を強調する語法で、「引き締める」「きりっと引き締まる」「恐れ慎む」「寒さが身にしみる」などの意味である。「凛々しい」「凛とする」は、きびきび、はつらつとしていることを表す。自民党が今回の総選挙で当選した杉村太蔵さんら新人議員のマスコミ対応の言葉のお手本として「責任の重さに身の引き締まる思いです」という例を挙げていたが、その「身の引き締まる思い」が「凛々」のようである。従って「勇気凛々」は「勇気に満ちあふれた、はつらつとした気分」とか「ちょっと怖いことに向かって武者震いを感じながら勇気を振るって進む」といったことを表すことになる。
  さて、「夕日凛々」という言葉を思いついたもうひとつのきっかけは、朝日新聞のCMで使われた「朝日が燦々(さんさん)、おはようさん」というフレーズである。「燦々」は「太陽などが明るく光り輝くさま。彩りなどの鮮やかで美しいさま」を言うから、夕日も燦々でおかしくないのだが、それでは余りにも芸がない。「沈む夕日を見ながら、日没後、急に肌寒くなるこの季節の夜を思い浮かべ、身が引き締まること」とでも言うのがもっともらしいが、いずれにせよこじつけであり、せっかくの素晴らしい夕日のうたい文句としてはイマイチの感を免れない。何か良いキャッチフレーズはないものだろうか。


雑賀崎の夕日=秋分の日に雑賀崎灯台付近から見た夕日

加太の夕日=正面に見える友が島の沖ノ島へと沈む加太の夕日(前方は淡路島)
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